【コミュニティシネマ 街中銀幕から】映画の音楽と音

2020年10月10日 05時00分 (10月10日 11時14分更新)
「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブ(©cine tamaris 1993)

「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブ(©cine tamaris 1993)

  • 「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブ(©cine tamaris 1993)
 今月は映画の音楽と音をテーマにした作品を集めてみた。二〇一九年一月にこの世を去ったフランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランの特集上映を十月十日から開催する。数多くの名作をものにしてきた彼の作品から、ヌーベルバーグの監督たちとの作品をまとめて上映する。
 ヌーベルバーグをざっくりというと、一九五〇年代にフランスで始まった映画運動で、映画制作会社での下積み経験なしでデビューした監督たちを中心とした作家性の強い作品群のことを指す。
 今回は、ルグランの代表作とも言える名曲で彩られたジャック・ドゥミ監督のミュージカル『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』、ヌーベルバーグを代表する映画作家ジャンリュック・ゴダールがアンナ・カリーナを主演に迎えた『女と男のいる舗道』『女は女である』など七作を上映する。
 映画にとって音楽はとても重要な要素。映画に合わせて流れる音楽は、悲しみや喜び、寂しさや楽しさ、うれしさや怒り、言葉で言い表せないような観客の感情を操作し、もり立てる。よく知る映画も音を消して見てみると、感情が今ひとつ盛り上がらないのではないだろうか。
 ジョージ・ルーカスは「音は感情を伝える。映画体験の半分は音だ」と語った。効果音と音楽の明確な境目もなく、実際にその場所でなっていないような音が劇中で流れることもある。
 二十四日からの『ようこそ映画音響の世界へ』は、音楽、声、効果音などの映画を彩り、感動を作り出す音の職人たちの知られざる仕事の世界を描いたドキュメンタリー。『地獄の黙示録』『スターウォーズ』『2001年宇宙の旅』『ジュラシックパーク』など数々のハリウッド作品を支える音響の世界を、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、デヴィッド・リンチ、アン・リー、クリストファー・ノーランら豪華映画人たちが語るファン必見の作品だ。(シネモンド支配人・上野克)

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