【富山】ミス・ワールド 新たな夢 山口佳南さん(氷見出身)日本代表に 

2020年10月9日 05時00分 (10月9日 11時55分更新)
「ミス・ワールド」で日本代表に選ばれた山口佳南さん=金沢市内で

「ミス・ワールド」で日本代表に選ばれた山口佳南さん=金沢市内で

  • 「ミス・ワールド」で日本代表に選ばれた山口佳南さん=金沢市内で
  • 準グランプリに輝き、表彰式でスポットライトを浴びた=東京都内で(ミス・ワールド・ジャパン提供)

教員試験 諦め予選出場


 世界最大のミスコンテスト「ミス・ワールド」日本代表に金沢星稜大四年の山口佳南(かな)さん(22)=富山県氷見市出身=が選ばれた。コロナ禍で地方予選の日程変更が相次ぎ、教員採用試験の日と重なった。悩み抜いた末、憧れの教師の道を諦め、決断した先での栄誉。準グランプリとして社会貢献活動に携わる。「大きな肩書を得た。強い影響力と発信力を自覚し、新たな夢を追いたい」。本紙に思いを語った。 (前口憲幸)
 宝石をちりばめたティアラとイヤリング。白いロングドレス姿でガラスの盾を両手でそっと包んだ。九月二十四日、東京都内での最終選考会。日本代表の四人(グランプリ一人、準グランプリ三人)に選ばれた。「雲の上にいるみたいにフワフワした不思議な感覚。夢のような瞬間だった」
 昨年十一月、周囲の勧めで応募した。今年一月、書類審査をクリアした後、コロナの第一波が来た。各地の地方予選は延期、再延期と混乱。当初、三月の予定だった石川大会は最終的に七月十九日に。目標にしてきた教員採用試験の日だった。「大学四年間の集大成」とするプランが崩れた。
 予選を選んだのは、開発途上国の子どもたちを支援するなど幅広く国際貢献する「ミス・ワールド」の理念に共感したから。石川大会でグランプリを獲得し、最終選考会に進んだ。
 選考会のPRスピーチは二分間。得意の英語を交え、訴えた。「さまざまな決断と選択をし、誰よりも強い気持ちで、このステージに立っている。思い描いていた自分を大きく超えることができた。断言できる。この選択は間違っていなかった」
 今後、被災地など全国を巡る。この道を選んだことで「教育実習や部活動の引退試合などを諦めざるを得なかった」。だから、中途半端にしないと誓う。いつの日か、地元で教員になりたい思いが「少しある」と照れて、こう明かした。「今は芸能界で自分の力を試してみたいと思っている」

【メモ】ミス・ワールド=本部は英国。ミス・ユニバース、ミス・インターナショナルと並ぶ世界三大ミスコンテスト。今年70周年で最も歴史がある。女性の尊厳の向上を理念に掲げ、開発途上国に総額400億円を寄付するなど国際貢献を展開。世界大会には130超の国や地域の代表が集う。今秋の日本大会最終選考会には金沢市出身の松井祐香里さんも出場した。

【プロフィール】やまぐち・かな=1998年4月生まれ。小1でハンドボールを始めた。福岡高(富山県高岡市)英語コース出身。3年時、陸上・やり投げで北信越大会出場。金沢星稜大スポーツ学科に進み、1年春からハンドボール部の主力。全日本学生選手権にも出た。3年秋から主将。「スポーツと美」を題材に卒業論文を執筆中。小中高の教員免許取得見込み。身長160センチ。


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