夢のキッズデザイン賞 木造校舎拠点に「木育」  

2020年10月8日 05時00分 (10月8日 09時43分更新)
木造校舎を教材にした「木育」の実践が評価され、キッズデザイン賞を受賞した西本さん(右)ら研究室のみなさん=福井市の福井大で

木造校舎を教材にした「木育」の実践が評価され、キッズデザイン賞を受賞した西本さん(右)ら研究室のみなさん=福井市の福井大で

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 福井大 西本講師の研究室受賞

 福井大学建築・都市環境工学科講師の西本雅人さん(40)の研究室が、子どもに役立つ製品やサービスに贈られる今年の「キッズデザイン賞」を受賞した。地域のシンボル的存在の木造小学校校舎を学びの拠点とした「木育カリキュラム」の取り組みが評価され、子どもたちの創造性と未来を拓(ひら)くデザイン クリエイティブ部門で最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝いた。(堂下佳鈴)
 「木育」とは、木製品や木造建築を生かした学習を指す造語。
 西本研究室は設計事務所などとともに、富山県魚津市に昨年四月に開校した星の杜(もり)小学校で、小学生や教職員の木育カリキュラムを支援している。
 星の杜小学校は全国初の木造三階建て校舎。研究室では木造校舎そのものが教材になると考え、二〇一六年から子どもたちと一緒に、タイルアート作りなどのワークショップに取り組んでいる。
 タイルアート作りでは、四種類の木製タイルでリンゴやホタルイカなど、魚津市の名産品をデザイン。完成したタイルアートは教室の床にはめ込んだ。外壁の塗装や土壁づくりにも挑戦し、子どもたちが学校の環境に直接手を加えることができる活動にこだわった。
 「木育」を実践する安定した環境の整備にも力を注ぐ。教職員向けのワークショップを行い、校舎の使い方や木育カリキュラムの内容などについて話し合いを進めた。活動継続へ地域の人も積極的に巻き込んだ。地元の森林組合や塗装職人、漆職人にワークショップに加わってもらうことで、地域の技術や資源を学ぶきっかけにつながった。
 キッズデザイン賞を取ることが夢だったと話す西本さんは「夢がかなった。賞をきっかけに多くの人に活動について知ってもらえるので、活動を継続できると思う」と喜んだ。
 同研究室の研究生梅田皓史さん(22)は「こんなに偉大な賞を取れて驚いた。(これをきっかけに)木育が全国に広がってくれれば」と話した。
 キッズデザイン賞は、大手企業で構成するNPO法人キッズデザイン協議会(東京)が毎年主催。今年は十四回目で三百九十件の応募があり、八部門で二百三十七件が受賞している。

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