半額ラーメン 笑顔いっぱい 小松の「若」13種価格変更 店主・青木さん「一人でも多くの人に」

2020年10月8日 05時00分 (10月8日 05時03分更新)
こだわりのラーメンをお客さんの笑顔のために安く提供している青木和成さん=小松市今江町で

こだわりのラーメンをお客さんの笑顔のために安く提供している青木和成さん=小松市今江町で

  • こだわりのラーメンをお客さんの笑顔のために安く提供している青木和成さん=小松市今江町で

 小松市今江町の「ラーメン若」が、店内ほぼ全てのラーメン十三種類を半額に正式に値下げした。スープやチャーシュー、煮卵は自家製の本格派ラーメンが一杯三百六十五〜四百六十五円(税別)の破格の値段で食べられる。店主の青木和成さん(31)は「コロナ禍で大変なお客さんもいる。ラーメンで笑顔になってもらえれば」と激安ラーメンに懸けている。 (長屋文太)
 濃厚豚骨にみそが入ったまろやかな「みそとんこつ」、さっぱり食べられる「塩」や「しょうゆ」、辛い物好きにおすすめの「辛みそ」など豊富な品ぞろえ。いずれも鶏がらと豚骨を煮込んだ独自のスープが自慢。もともとは七百〜九百円台の商品だ。
 青木さんは加賀高校を卒業後、地元の鉄工所に就職したが、高校時代から大手チェーン「8番らーめん」でアルバイトするほど大のラーメン好き。三カ月で会社を辞め、ラーメン職人の道に。別のチェーン店で一年勤め、ラーメンづくりを独学で習得。二十一歳だった二〇〇九年二月、加賀市山代温泉に一号店(現在は閉店)を開いた。
 売り上げは順調で、現在の店舗となる二号店を一七年十二月、開いた。交通量が多い国道305号(旧8号)沿いの立地だが、周囲に人気ラーメン店が多く、集客に苦戦。だが開店一周年の記念日にラーメンを半額にすると好評で「しばらく半額を続けよう」と思い付いた。一九年一月からセールとして半額にすると、客足は三倍に増えた。原価を変えなくても、薄利多売で利益が出たため、東京五輪・パラリンピックまでとセールの期限を決めた。
 ただ折からのコロナ禍で外食の手控えもあり、今年は売り上げが激減した。「食材にこだわっている。原価は他の店と同じか、それ以上」と胸を張るだけに、経営は楽ではない。でも常連客もおり、先行きに自信が持てた。半額を長くうたうと法に抵触する可能性もあり九月下旬、正式に半額の値段にし、メニュー表も書き換えた。
 コロナ禍で売り上げはまだ厳しい。青木さんは「普通の値段を取ればいいのにって常連客にも言われる。でも僕の作ったラーメンを一人でも多くの人に食べてもらう方がうれしい」。

関連キーワード

PR情報