宇野昌磨は4回転フリップの転倒が響き87・29点で4位発進…首位サマリンとは5・52点差
2019年11月15日 21時50分
◇15日 フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯(モスクワ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP第3戦フランス杯で8位と沈んだ宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は87・29点で4位だった。冒頭の4回転フリップで転倒すると、続くトーループの4回転-2回転の連続ジャンプ、フランス杯では3度も転倒したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は決めたが、今季自己ベストの92・28点には届かなかった。1位はサマリン(ロシア)の92・81点、友野一希(同大)は80・98点で7位だった。
心の迷いはすべて断ち切っていた。GPシリーズの初戦だったフランス杯(グルノーブル)は8位となり、会場で涙を流した。GPシリーズでの自己ワーストの成績。しかし、宇野の心は折れてはいなかった。それどころか、フィギュアスケートにかける強い思いが再び燃え上がったという。
「(フランス杯で)スケートが好きという気持ちを確かめることができました」。競技を始めたころと同じような気持ちが宇野を練習に駆り立てた。「早く次の試合に出たい」。こう考えるようになったからこそ、ステファン・ランビエルさんに指導を仰ぎながらの直前合宿は充実した内容となり、「いい練習ができた」と胸を張ってロシアへ向かうことができた。
現地でも自信は揺るがない。「失敗したからこそ大切にしたい」という4回転ジャンプやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を公式練習から決め続けた。不安げな表情を浮かべていた2週間前の姿はどこにもない。さまざまな人の助けを受けながらどん底からはい上がった“ニュー昌磨”がモスクワのリンクにいた。だが、まだ復活という結果を手にすることはできなかった。
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