「アロンアルフア」の東亜合成 高岡に新製品開発拠点 「創造ラボ」学習の場にも

2020年10月8日 05時00分 (10月8日 05時00分更新)
石井隆一知事(右から2人目)らに製品について説明する東亜合成の高村美己志社長(右端)=富山県高岡市で

石井隆一知事(右から2人目)らに製品について説明する東亜合成の高村美己志社長(右端)=富山県高岡市で

  • 石井隆一知事(右から2人目)らに製品について説明する東亜合成の高村美己志社長(右端)=富山県高岡市で
  • 高岡工場内に完成した「高岡創造ラボ」
=富山県高岡市で

 瞬間接着剤「アロンアルフア」を製造する化学メーカーの東亜合成(東京)が、富山県高岡市の高岡工場内に接着剤を主体とした新製品の開発拠点「高岡創造ラボ」を設置した。各種製品などを展示するコーナーも設け、地域の小中学生らの学習の場としても活用してもらう。七日に開所式があった。 (中平雄大)
 高岡工場は一九一八年に前身の北海曹達(ソーダ)の伏木工場としてカセイソーダなどの電解製品の生産を開始。六三年にアロンアルフアの生産を始め、二〇一二年からは工業用も含めた接着剤製品を手掛けている。ラボの開設は、老朽設備の更新に伴う接着剤の開発機能強化と量産化に向けた技術開発機能の拡充が目的。名古屋市のR&D(研究開発)総合センターから機能の一部を移転した。
 ラボは鉄骨造り三階建て延べ四千二百二十平方メートルで、六十人ほどが業務に当たる。一階に製品検査室や応接室、アロンアルフアの誕生秘話などを紹介する展示コーナーや見学ホールを設けた。二階は実験室や評価試験室などの開発エリアで、三階に食堂や非常用発電機を備えた。投資額は二十二億円。企業の地方移転を促す国の地方拠点強化税制に基づく支援を受けた。
 開所式には富山県の石井隆一知事や高岡市の高橋正樹市長、近隣地域の住民代表らが出席。高村美己志(みきし)社長は「接着剤の研究から製造に至る一貫したものづくりの体制が整った。今後は人的資源も充実させ、研究開発機能を着実に強化していきたい」と述べた。
 高村社長は「近い将来に安全で使いやすいアロンアルフアの新製品を披露したい」とも話し、具体的には小さな子どもでも安心して使える製品を開発していることを明かした。工業用でも、高機能化する自動車向けやスマートフォンなどの電子部品向けに注力する考えを示した。

関連キーワード

PR情報

北陸経済ニュースの最新ニュース

記事一覧