本文へ移動

<岐路の先に 飯田市長選>(上)リニア開発 延期にコロナ…先行きは

2020年10月6日 05時00分 (10月8日 13時28分更新)
リニア県駅や周辺整備の予定地(中央から手前にかけての一帯)と、造成工事が進む移転代替地(奥)=飯田市上郷飯沼で(本社ヘリ「あさづる」から)

リニア県駅や周辺整備の予定地(中央から手前にかけての一帯)と、造成工事が進む移転代替地(奥)=飯田市上郷飯沼で(本社ヘリ「あさづる」から)

 「今の違和感のままでは、土地を素直に提供できない」。リニア中央新幹線の県駅予定地、飯田市上郷飯沼の北条地区に住む男性(67)は顔をこわばらせる。自宅は市が進める駅周辺整備などの区域と重なるが、移転先は決まっていない。
 男性は十年前、同居する息子に家族が増えることを見越し、新築に建て替えたばかり。今年になり市から補償額が提示されたが、借地のため土地代は含まれず、解体費や樹木の補償を足しても新築当時の補償額に届いていなかった。「これでは今と同等の家は建てられない」。補償額が決まらない中、市は九月末、県駅予定地から最も近い代替地の取得希望を締め切った。
 移転対象だと知ったのは、近所の人に誘われて出席した住民説明会だった。市からの事前連絡はなく「最初から違和感があった」。気持ちの整理がつかない中、駅周辺のデザインは着々と進み、市は昨年、駅前空間の整備方針をまとめた「基本設計」を策定。男性は「移転の話が進んでいないのにデザインについて聞かされるのは複雑だった」と振...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

記者へのメッセージポストへの投稿はこちらから

関連キーワード

PR情報