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メンタル強化で4回転回避決断…紀平ノーミスで全日本初V「今でも信じられない気持ち」

2019年12月21日 22時56分

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女子フリーの演技を終え、喜ぶ紀平梨花

女子フリーの演技を終え、喜ぶ紀平梨花

◇21日 全日本フィギュアスケート選手権第3日 女子フリー(東京・国立代々木競技場)

 女子は紀平梨花(17)=関大KFSC=が合計229・20点で初優勝を飾り、樋口新葉(18)=明大=が206・61点で2位に入った。紀平は来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表入りを決めた。
 最後まで紀平は強かった。予定していた4回転サルコーを3回転にした冒頭のジャンプを皮切りに、2本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などジャンプを次々と成功させていく。演技後は勝利を確信してガッツポーズ。2位以下に大差をつけての初優勝を手繰り寄せた。
 「今でも信じられない気持ちです。一昨日(19日)から眠れない日々が続いてしまって不安がすごかったですが、フリーでノーミスの演技ができてうれしいです」

 今大会は11月のGPシリーズ第6戦・NHK杯(札幌)からの疲労困憊(こんぱい)気味。戦前も思ったように調子が上がらなかった。さらに一人になると前大会のGPファイナルで“ロシア三人娘”に敗れた時の苦い記憶がよみがえり、眠れぬ夜を過ごした。
 そんな紀平を支えたのが精神面の強化。厳しい練習に加えて、自ら選んだメンタルトレーニングの書物を読んで自己暗示をかけた。「今できる最高の演技をする」。最後までプログラムに入れるか迷った4回転サルコーも回避を決断。トリプルアクセルを筆頭に確実にこなせるジャンプを成功させることに意識を集中した。
 冷静な判断と落ち着いた演技。その姿勢が7つのジャンプ全て加点をつける結果につながった。これで来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の出場も決定。紀平の視線はおのずと世界のライバルとの戦いに向けられた。「4回転と(3回転)ルッツが入ったプログラムでショートとフリーをノーミスでそろえてこれ以上ない、いい演技をしたい」。確かな自信を手にした紀平が、4回転旋風が吹き荒れるロシア勢と再び相まみえる。

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