子ども、戦争…思い絵本に 作家・田島征三さん作品展

2020年10月3日 05時00分 (10月3日 05時00分更新) 会員限定
生命力あふれる田島さんの絵本原画=松川村の安曇野ちひろ美術館で

生命力あふれる田島さんの絵本原画=松川村の安曇野ちひろ美術館で

  • 生命力あふれる田島さんの絵本原画=松川村の安曇野ちひろ美術館で
 現代日本を代表する絵本作家の1人、田島征三さん(80)=静岡県伊東市=の作品展が、松川村の安曇野ちひろ美術館で開かれている。フキと子どもの成長を重ね合わせた代表作の絵本「ふきまんぶく」の原画を中心に72点が並ぶ。11月30日まで。 (日下部弘太)
 作品展はもともと三月に始まったが、新型コロナウイルスの影響による臨時休館に伴い、四月半ばで終了。今回、制作中の作品原画や田島さんへのリモートインタビューなどを加えて再開した。
 七月に出版された絵本「つかまえた」は、魚を素手で捕った少年時代の思い出を基に、魚を追い掛ける子どもを躍動感たっぷりに描いた。同じく子ども時代の実体験から制作中の「うめ木さん」(仮題)は、貧しさゆえにからかわれる少女が主題。簡素なスケッチが逆に、心の痛みを力強く伝える。
 戦争や沖縄の米軍基地問題がテーマの作品も。犠牲者に寄り添い、悲しみを分かりやすく表現した。
 五日午後七時からは、田島さんと、娘で「ふきまんぶく」を制作していた頃に生まれた大沢ふきさんによるトークライブが村内のすずの音ホールである。無料だが事前予約が必要。
 館内では、画家いわさきちひろ(一九一八〜七四年)...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

記者へのメッセージポストへの投稿はこちらから

関連キーワード

PR情報

長野の最新ニュース

記事一覧