高羽悟 殺人事件の遺族会「宙の会」代表幹事

2020年10月2日 16時00分 (10月2日 16時00分更新) 会員限定

写真・木戸佑                

事件後の人生は 毎日心が揺れる

 一九九九年十一月十三日、名古屋市西区のアパートで主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件は未解決のまま、二十年が過ぎてしまった。夫の悟さん(64)は犯人逮捕を願いつつ、殺人事件の被害者遺族会「宙(そら)の会」(東京)の代表幹事として、全国の未解決事件の遺族らの活動も支える。 (出口有紀)
 -奈美子さんが亡くなった日の状況は。

 その日は名古屋市内の勤務先のマンション販売センターで仕事をしていました。同じアパートに暮らす奈美子のママ友がセンターへ電話をくれ、同僚社員が「高羽さんの奥さんが吐血して倒れている」との伝言を受けました。午後二時半ごろでした。事務所を飛び出て、最初の信号を待っている時に私のPHSが鳴りました。同じ女性から「落ち着いて聞いてくださいね」と言われ、覚悟しました。おろおろしたらみっともないと。「救急車が来ましたが、だめでした」と言われ、意外なほど冷静に「お手数かけてすみません」と返しました。
 -奈美子さんと対面して。
 十五分後に着いた家の玄関は救急隊員らの靴でいっぱいで、隙間にねじ込むように靴を置きました。廊下の血を踏まないよう、...

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