感染対策逆手、SPAC再始動 浜松で公演

2020年10月2日 05時00分 (10月2日 05時03分更新)
演出の中で消毒する俳優ら=浜松市西区の市雄踏文化センターで

演出の中で消毒する俳優ら=浜松市西区の市雄踏文化センターで

  • 演出の中で消毒する俳優ら=浜松市西区の市雄踏文化センターで
  • 舞台では互いに間を保って演技をした=浜松市西区の市雄踏文化センターで
 県舞台芸術センター(SPAC)は九月三十日、浜松市西区の市雄踏文化センターで新型コロナウイルス感染拡大後初となる公演をした。舞台の消毒を演出に取り入れるなどの対策を取った。高台中学校の一年生約百六十人が「妖怪の国の与太郎」を鑑賞した。 (糸井絢子)
 不慮の事故で死んだ与太郎が、次々に現れる妖怪に振り回される奇想天外な物語。コロナ対策として俳優たちは演技中は声を出さず、舞台の端に録音したせりふや音を出す場所を用意した。
 一年生の戸塚紗衣(さえ)さん(12)=浜松市中区=は「キャラクターの気持ちを音でも表現しているのがよかった。笑顔になれました」と話した。
 SPACは、感染が拡大した二月末から練習や公演を中止。同演目についても、フランスとスイスにいる演出家が来日できなくなったため、オンライン会議で準備を進めてきた。
 芸術総監督の宮城聡さんは「演技を通して世界とつながってきた役者にとって、舞台に立てないのは非常につらかったと思う」と振り返った。ペストが流行した時期に生きていたシェークスピアの劇は、役者同士の接触がなかったと話し「規則があることによって、演劇が新たな様式を獲得した。昔の演劇のように接触を減らせばいい」と前向きにとらえた。
 一般講演は十一月十四日、掛川市生涯学習センターで、十二月十九、二十日に静岡市民文化会館で開かれる。一般四千二百円、大学生、専門学校生二千円、高校生以下千円。(問)SPACチケットセンター=054(202)3399

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