コロナで売り上げ激減 浜松有楽街で廃・休業24店

2020年10月1日 05時00分 (10月1日 05時03分更新)
廃業した店や休業中の店が目立つアルコモール有楽街=30日夜、浜松市中区で(山田英二撮影)

廃業した店や休業中の店が目立つアルコモール有楽街=30日夜、浜松市中区で(山田英二撮影)

  • 廃業した店や休業中の店が目立つアルコモール有楽街=30日夜、浜松市中区で(山田英二撮影)
 浜松市中心部の繁華街「アルコモール有楽街」沿いの居酒屋や飲食店など二十四店舗が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で廃業したり、長期休業したりしていることが、有楽街商店街振興組合の調査で分かった。外出を控える人や会食を見合わせる企業が増え、売り上げが激減したことが響いた。調査した九十店舗の四分の一強が廃業・休業したことになり、関係者は「新たな出店がなければ街の空洞化が進む」と懸念している。 (木造康博)
 浜松市や県はこれまでコロナ禍による閉店状況を調査していない。購入金額に25%分を上乗せした食事券を販売する「Go To イート」が近く始まるが、感染リスクを警戒して外出を控えるムードは根強く、行政による実態把握と支援が求められそうだ。
 同組合の調査によると、廃業・休業した二十四店舗の内訳は、居酒屋が半数の十二店舗を占め最多。他はキャバクラが四店舗、飲食店が三店舗、バーとカラオケ店が各二店舗、衣料品店が一店舗だった。国の緊急事態宣言が発令された後の五月と、市中心部で二件のクラスター(感染者集団)が発生した七月以降に急増したという。
 居酒屋「いろり」は六月末、約四十年の歴史に幕を閉じた。県内で感染が広がり始めた三月の売り上げが前年の三割に激減。四月中旬から臨時休業し、五月下旬に再開したが、客足が戻らず閉店を決断した。店主の宮脇由佳さん(47)は「家賃や光熱費の負担が大きかった。常連の方も多かっただけに残念です」と嘆く。
 大手居酒屋チェーンも撤退。コロワイド(横浜市)のグループ会社が手掛ける「甘太郎浜松有楽街店」は四月上旬から休業し、売り上げの回復が見込めないことから七月に閉店した。
 調査時点では営業していたが、九月下旬から休業した飲食店もある。店主の男性は「大手企業の団体予約がなくなり、月の売り上げが家賃の半分になった。近々閉店する」と明かす。
 アルコモール有楽街は鍛冶町通りとゆりの木通りを結ぶ南北二百五十三メートルの通り。かつては衣料品や靴、かばんなどの店が並ぶファッションの街として栄えたが、郊外に大型店の進出が相次いだ影響を受け、ここ二十年ほどで飲食店街に様変わりした。同組合の御園井(みそのい)智三郎理事長は「リーマン・ショックでも持ちこたえたが、コロナは影響が長く続いて甚大。客足は回復してきてはいるが今後、新規の出店はあるのだろうか」と不安を口にする。
 調査は組合に非加盟の店主やビルのオーナーも含めて実施。国内で感染拡大が本格化した二月から八月までの動向を聞き取った。

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