鉛不使用 浜ホトが分析装置の新部材開発

2020年10月1日 05時00分 (10月1日 05時01分更新)
浜松ホトニクスがEU規制に対応して開発した鉛不使用のマイクロチャンネルプレート「ALD−MCP」=浜松市中区で

浜松ホトニクスがEU規制に対応して開発した鉛不使用のマイクロチャンネルプレート「ALD−MCP」=浜松市中区で

  • 浜松ホトニクスがEU規制に対応して開発した鉛不使用のマイクロチャンネルプレート「ALD−MCP」=浜松市中区で
 浜松ホトニクスは三十日、質量分析装置や電子顕微鏡に用いられる電子増倍素子「マイクロチャンネルプレート(MCP)」で、有害物質の鉛を含まない新製品「ALD−MCP」を開発したと発表した。鉛含有製品の販売を段階的に禁じる欧州連合(EU)の規制に合わせた。装置メーカーに一日からサンプルを提供し、量産化につなげる。
 MCPは薄いガラス板に直径〇・〇一ミリの微細な穴が無数に開いた部材。電子機器の製造ラインに組み込む走査型電子顕微鏡(SEM)のように、微細な部品の表面を観察する装置に組み込まれる。従来は観察対象が反射した電子を増倍させる材料として、ガラス板に鉛を含ませていた。
 新製品は鉛を使わず、穴の内壁に特殊な膜を張ることで、増倍率を従来の約二倍に高めることに成功。課題だったガスの発生によるノイズも低減し、観察の精度を向上させた。
 MCPを組み込む分析装置は土壌調査やスポーツのドーピング検査など幅広い分野で活用。SEMも電子機器の小型化に合わせて高感度化が求められており、浜ホトは装置の置き換え需要の取り込みを図る。 (久下悠一郎)

関連キーワード

PR情報