浜松市区再編 中・西の区協議会で聞く

2020年10月1日 05時00分 (10月1日 05時03分更新)
行政区再編の意見も上がった中区協議会=浜松市中区で

行政区再編の意見も上がった中区協議会=浜松市中区で

  • 行政区再編の意見も上がった中区協議会=浜松市中区で
 浜松市の行政区再編を巡り、市議会が「必要」と決定した後で初めての区協議会が三十日、中区と西区で開かれた。いずれも区再編は議題とされなかったが、「行政コスト削減は理解できる」や「『区役所が遠くなるのでは』という声も聞く」といった期待と不安が交錯する声が聞かれた。
 中区協議会では冒頭、鈴木芳次会長(72)が「行政と議会が両輪になって少しでも早く結論を出して、前に進めてほしい」とあいさつ。会場で取材に応じた医師の高平健一郎さん(53)は「(行政の)効率化はした方がいい。必要なところに必要な資源を回せるようにすることは意味があると思う」と評価。市民生委員児童委員協議会の大石静朗理事(72)は「(中区の)地元ではあまり反対意見は聞かないが、他区の知人と話すと『区役所が遠くなるのでは』と心配する声を聞く。日常生活にどんな影響が出てくるかは知りたいところ」と述べた。
 西区協議会に出席していた神久呂地区自治会連合会の松本広一副会長(71)は「地域に密着した行政をするために七区になったはず。再編されるとそうじゃなくなるのだろうか」と不安を口にする。「仮に区役所が廃止されれば、遠い市役所に出向かなくてはならなくなる。交通や手続きで時間を費やすのは時代に逆行している。市民サービスの質が下がらないように議論を進めて」と注文した。
 「行政のコスト削減は理解でき、やむを得ない」。舞阪地区自治会連合会の片山幸一会長(67)はそう話す。漁村である地元は少子高齢化に歯止めがかからない。「大切なのは地域の現状に応じたサービス。市や議会は配慮して話を進めていってほしい」と求めた。 (佐藤裕介、坂本圭佑)

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