【石川】良質ネクタイ 新ブランドを 金沢のデン・プランニング 資金募集

2020年10月1日 05時00分 (10月1日 10時17分更新)
佐野織物がデザインしたネクタイ用の生地=金沢市で

佐野織物がデザインしたネクタイ用の生地=金沢市で

  • 佐野織物がデザインしたネクタイ用の生地=金沢市で
  • 佐野織物で使われている津田駒工業の織機=山梨県西桂町で(デン・プランニング提供)

◇山梨の織物会社と連携
◇技術とデザイン 発信


 金沢、富山両市内でオーダースーツ店を展開するDENplanning(デン・プランニング、金沢市)は一日、ネクタイ生地製造の佐野織物(山梨県西桂町)と連携し、ネクタイの新ブランド設立に向けてインターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を始める。新ブランドを通じて、創業七十年以上の佐野織物が持つ確かな技術を全国に発信したいという。(中平雄大)
 佐野織物の従業員は佐野光昭代表(53)を含めて三人。半世紀以上使い続ける津田駒工業(金沢市)製の織機から主力のネクタイ生地を生み出す。デザインは大半が独自企画で、その数は約一万五千種類にも及ぶ。
 しかしデザインは今もフロッピーディスクに記録しており、古いものは手書きのまま。現在はクラウドサービスでネット上に保存する手段もあるが、導入するには人員や費用に余裕がなかった。
 そこで日頃の取引を通じて佐野織物の生地のデザインと質の良さを知るデン・プランニングが連携を申し出た。新型コロナウイルスの影響で受注が激減する佐野織物も消費者と直接つながる販売手段を模索していた。
 CFは専用サイト「キャンプファイヤー」で十一月十九日まで実施する。目標金額は五十万円に設定。両社は、膨大な量のデザインを次世代に伝えるためネット上に保存する費用に調達した資金の一部を充てる。
 この他、来春までに立ち上げる新ブランド「the tie(ザ・タイ)」の受注販売用のサイトの設置費や展示会への出展準備費、広告宣伝費にも活用する。出資者は一万五千種類の中から厳選したデザインを使ったネクタイやポーチなどを注文できるという。
 デン・プランニングの中嶋かおる取締役企画事業部長(41)は「CFを通じて多くの人に共感の輪を広げていきたい」と話す。佐野織物の佐野代表も「作り手が積極的に表に出て行くことで価値を高めたい」と意気込んでいる。

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