東京発 県内に追い風  「GoTo」 あす解禁  旅館予約 大きな伸び 感染警戒 東京着は慎重

2020年9月30日 05時00分 (9月30日 11時16分更新)
 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京発着の旅行が十月一日から追加される。県内の旅行会社は東京からの旅行者増を見込み、あわら市のあわら温泉旅館も「東京解禁」を追い風に個人客の予約を伸ばしている。一方、東京着は新型コロナウイルスの感染リスクから慎重な動きとなりそうだ。 (長谷川寛之、藤共生)
 県内に支店を置く日本旅行(東京)の広報部によると、東京から北陸方面への旅行は七、八月は昨年比七割減だったが、「Go To」の東京発着の予約受け付けが始まった今月十八日から大きく伸びている。十月以降の予約状況は十月が前年比45%、十一月が42%、十二月は60%と持ち直してきている。広報部の担当者は「キャンペーンを利用するとお得なので、単価の高い旅館やホテルを選ばれる傾向が続いている」と話した。
 今夏、県の独自キャンペーンの恩恵を受けたあわら温泉の旅館では、さらに利用者回復が進んでいる。グランディア芳泉の山口高澄常務は「個人のお客さんの予約が殺到している。予約申し込みの流れが変わった」と印象を説明。「東京解禁」を契機に、幅広く旅行マインドが高まったとみている。「従業員のコロナ対策の経験値が上がっておもてなしできている点や、県内の新規感染者ゼロが続いていることも大きい」と話す。
 まつや千千でも十二月まで週末を中心に予約が伸びており、担当者は「この流れで団体客の利用につながれば」と期待を込める。
 一方、県内から東京方面への旅行について、JTB福井店(福井市)の加藤千晶店長は「客足は戻りそうにない」と渋い表情。これまで東京ディズニーランドなどのテーマパークを目的に東京へ向かう人が多かったが「旅行予約の申し込みは全く回復していない」。リスクの高い所へ行くことに対して慎重な人が多く、「今の感染状況のままなら今後急激に伸びることはないだろう」と推測した。

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