「移動の自由、侵害するな」 駅無人化加速、車いすの3人がJR九州提訴

2020年9月30日 05時00分 (9月30日 05時01分更新) 会員限定
JR九州が進める駅の無人化を巡り、提訴のため大分地裁に向かう車いすの原告ら=23日

JR九州が進める駅の無人化を巡り、提訴のため大分地裁に向かう車いすの原告ら=23日

  • JR九州が進める駅の無人化を巡り、提訴のため大分地裁に向かう車いすの原告ら=23日
  • 無人駅のJR東我孫子駅。日中でも多くの人が乗降していた=千葉県我孫子市で
  • 記者会見で「北陸エリアの37駅を新たに無人化する」と明らかにしたJR西日本金沢支社の前田洋明支社長=8月、金沢市で
 大分県の車いす利用者がJR九州を訴えた。駅の無人化で移動の自由が制限されたというのだ。九州に限らず、JR各社は駅の無人化を進めている。首都圏ですら早朝に駅員のいない駅がある。新型コロナ禍による経営の厳しさで、この流れはさらに加速しかねない。一方、無人化で困る利用者はいるし、トラブルも起きている。駅といえば地域の拠点。「合理化」を進めていいのか。 (石井紀代美、大野孝志)
 「車いす利用者にとって、駅の無人化は、人間らしく生きていけるかどうかの問題だ。行動範囲が一気に狭められる」
 大分の訴訟で原告側の代理人を務める徳田靖之弁護士は憤る。こんな怒りから、無人化で憲法の保障する「移動の自由」を侵害されたとして、車いす利用者三人がJR九州に損害賠償を求めて提訴した。
 一方、JR九州は駅の無人化を加速させている。大分市でいうと、市内十七駅のうち十駅を無人化する計画で、すでに五駅が完了した。同社広報の栃原健さんは「少子高齢化の中で利用者が減っている。交通ネットワークを効率的に運営していくためだ」と説明。残り五駅についても自治体と協議しているという。
 原告の三人はいずれも、無人化された駅を日常的に利...

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