県立大・姜徳相名誉教授の著書「関東大震災」が復刊

2020年9月30日 05時00分 (9月30日 12時38分更新) 会員限定
自身の研究内容などについて語る、県立大の姜名誉教授=東京都渋谷区で

自身の研究内容などについて語る、県立大の姜名誉教授=東京都渋谷区で

  • 自身の研究内容などについて語る、県立大の姜名誉教授=東京都渋谷区で
  • 新幹社から復刊された、姜名誉教授の著書「関東大震災」
 関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺の実態を、一九七五年に一般に広く知らしめた姜徳相(カンドクサン)・県立大名誉教授(88)の著書「関東大震災」(中公新書)が九月一日、新幹社(東京)から復刊された。朝鮮人犠牲者追悼式に小池百合子都知事が四年連続で追悼文を送らない方針を示すなど、近年は虐殺を否定するような動きも目立つ。姜教授は「『朝鮮人なら殺してもいい』という時代があった事実を認め、繰り返さないための教訓としてほしい」と訴える。
 姜教授は一九六〇年ごろ、連合国軍総司令部(GHQ)が押収し、後に日本に返還された資料の中から、関東大震災時の旧海軍の公文書を発見。震災直後に旧内務省警保局長が「震災を利用し、朝鮮人は各地に放火し、不逞(ふてい)の目的を遂行せんとし、現に東京市内に於(お)いて爆弾を所持し、石油を注ぎて放火するものあり」などとする電報を、各地方長官に送っていたことを確認した。
 七五年に出版した著書「関東大震災」では、こうした公文書などを基に、「朝鮮人が放火している」などの、後にデマと分かる情報を、軍や警察が主導して一般民衆に広めたと指摘。警察官が「朝鮮人を殺してもいい」などと触れ回った...

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