<わけあり記者がいく> 家族、ヘルパーの代筆投票は不可?

2020年9月30日 05時00分 (9月30日 05時00分更新) 会員限定
公選法の規定は違憲と国を提訴した中田さん(中央)=大阪市で

公選法の規定は違憲と国を提訴した中田さん(中央)=大阪市で

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 読者には恐縮だが、私、わけあり記者こと三浦耕喜はこの原稿、ソファに寝そべって書いている。
 遊んでいるつもりはない。パーキンソン病の症状の一つで、私は起きている時間の三分の一を体のしびれに耐えることに費やす。薬である程度抑えられるが、三年近く服用していると効果のある時間が短くなってくる。このしびれとしびれの間に、食事や入浴など最低限の活動をこなす。
 取材と執筆ができるのは一日八時間程度。これも侵食されはじめた。私は「定期便」と表現しているのだが、毎日、午前十時と午後三時のそれぞれ一時間程度、左足が、特にひざの裏のしびれがマックスとなる。金縛りにあったように動かない。
 だが、調子の悪い時間帯でも最低限の仕事ができれば、余裕ができる。しびれたら、横になればいいじゃないか。今後も病気は進行することを考えれば、いい訓練だ。
 古代ギリシャの哲学者プラトンは、粘土板に向かい、筆記具を握り締めたまま生涯を終えたという。私も最期まで、ペンを握り締めていたいものだ。
 私がこうも「自分で書くこと」にこだわるのは、逆説的ではあるが、主に日本の選挙制度における「自書主義」に疑問の声を上げたいからだ。
 現在の日...

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