【「あなた」のお医者さん】26、生活密着型の医療学ぶ

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 15時55分更新) 会員限定
 英国の大学院で熱帯医学と公衆衛生を学ぶ間は充実した日々でした。同級生の中には家庭医もいて友人になり、患者さんの全身や家族もまるごと診るという家庭医療の魅力に触れて帰国しました。
 日本にも研修プログラムがあり、帰国後すぐに参加しました。その内容は以前大学で受けた感染症専門医の研修とは全く異なっていました。外来が中心で、健診や予防接種などの予防医療から、風邪や膀胱(ぼうこう)炎などの急性疾患、高血圧や脂質異常といった慢性疾患、脳梗塞の後遺症などのリハビリ、在宅医療まで全年齢が対象で、扱う範囲は多岐にわたります。学校や公民館で健康に関する講演もしました。科学的根拠に基づく知識を分野を超えて身につけるのは大変でしたが、生活に密着した医療を勉強することができました。
 その後、クリニック開設と親の介護のため地元の愛知県に戻り、九年たちました。クリニックでは学んできた家庭医療を実践。困っている内容や年齢、国籍を問わずいつもの診療の中で相談を受けます。生活に関わる医療だからこそ、私自身の結婚、妊娠、出産、子育て、介護などの経験も役立っています。患者さんの悩みに共感できますし、自分の経験から得た教訓を...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報

医療ニュースの最新ニュース

記事一覧