関電、美浜で初の取締役会 会長「信頼回復へ有意義」

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 09時41分更新)

 関西電力は二十八日、榊原定征会長(前経団連会長)らが出席する取締役会を美浜町の原子力事業本部で開いた。原発が立地する福井県での開催は初めて。役員らの金品受領問題で関電が三月に策定した業務改善計画の一環で、終了後に榊原氏は「現場の信頼回復への取り組みを感じられ有意義だった」と述べた。
 当初は六月末までに開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期していた。
 取締役会の冒頭、榊原氏は「金品受領の大半が事業本部で行われ、閉鎖的な体質が指摘されている。現場の実態や課題への理解を深め、実効性の高いガバナンスにつなげていきたい」とあいさつ。取締役会では原子力の重要課題が話題に上がったという。
 終了後、榊原氏ら社外取締役七人が、従業員との意見交換会に参加。榊原氏は冒頭「信頼回復には全員の力を結集することが不可欠だ」と呼び掛け「金品受領問題や成長戦略などの課題について率直な意見交換をしたい」と話した。
 従業員からは、企業体質の是正には個人の倫理観の醸成も必要だとの意見が出たという。榊原氏は終了後「信頼回復に向け、何でも言える風土をつくろうというのがテーマだった」と振り返った。
 金品受領問題を受けた関電の第三者委員会は、立地地域との調整などを担う原子力事業本部が閉鎖的で、ガバナンス体制に問題があったと指摘していた。

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