敦賀気比猛打で県頂点 福井商追い上げ及ばず 

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 09時46分更新)
福井商−敦賀気比 5回裏敦賀気比2死二塁、前川の中前適時打で9−4とリードを広げる。投手広部、捕手伊藤=福井市の県営球場で(山田陽撮影)

福井商−敦賀気比 5回裏敦賀気比2死二塁、前川の中前適時打で9−4とリードを広げる。投手広部、捕手伊藤=福井市の県営球場で(山田陽撮影)

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 第143回北信越高校野球県大会


北信越3校目は北陸

 第143回北信越地区高校野球県大会は最終日の28日、福井市の県営球場で決勝戦が行われ、敦賀気比が12−5で福井商を破り、秋の大会としては2年連続14回目の優勝を果たした。3位決定戦では北陸が美方に勝利し、2年連続で北信越大会への出場権を得た。
 各県から16チームが出場する北信越大会は10月10日、富山県内で開幕。組み合わせ抽選会は同2日に行われる。
 ▽決勝 (県  営)
福井商
100300001―5
30213012x―12
敦賀気比
(福)宮本宗、広部−伊藤
(敦)上加世田、竹松−長尾、渡辺優
 18安打12得点と攻め続けた敦賀気比が福井商に大勝した。
 敦賀気比は一回、1死二、三塁から大島、小西の連打で逆転。三回は沼田の右翼線二塁打などで2点を挙げ、五回は長尾、森田、前川が長短打を放って突き放した。
 福井商は四回1死満塁から森下の右前打と重盗などで1点差に追い上げるも、直後に失点。五回以降は要所で攻めきれなかった。

堅実さ真骨頂 敦賀気比

 別格だった。先制点を許しても、1点差まで追い上げられても、欲しいところで点を取った。「初回からずっと相手を仕留める意識がある。それがこの展開になった」と3安打の前川誠太が誇る。四大会連続で県王座に君臨。敦賀気比の「一強」を印象づけた。
 全五試合で42得点。強打のチームと思わせるが、真骨頂は堅実さにある。主将の大島正樹が言う。「1点ずつ取らないと、勝ち進めない。そこは常に意識している」
 一年春からスタメンで出場を続ける選手の言葉は、夏の甲子園と二度の北信越大会を経験しているがゆえの重みがある。「上にいくと強いチームとしかやらない。均衡した展開に絶対になる」と意識を共有。五試合で11犠打と着実に走者を進め、1点にこだわった。
 もう一つ、勝因がある。今夏の独自大会。前川と大島は、コロナ禍で甲子園の夢を絶たれた先輩たちと一緒に戦い優勝した。「夏の甲子園で上を目指す」と、戦力を整えてきたチームだった。「三年生のすべてを今のチームに継ぎたい。先輩の分まで甲子園に行く」と前川。意識が高いから、一戦ずつ課題が見つかり、つぶしていける。打力を見せつけた決勝でさえ、「もっと点が取れた」と言い切った。
 東哲平監督も「課題は投手。これじゃ北信越を勝ち上がれない」と手厳しい。プロ注目のエースを擁した前チームでも春の甲子園を逃した。勝ち上がる難しさは理解している。「全員で相手に挑んでいきたい」。闘志を込め、大島が言った。 (谷出知謙)

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