福井空港 小型ジェット機 運航探る 県試験 来年度利用目指す

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 09時48分更新)

 福井空港(坂井市)の新たな活用法として、県が、小型ジェット機のチャーター便の試験運航を始めた。新型コロナウイルスの影響で小型ジェット機の需要が高まっており、ビジネスや観光などでの利用の可能性を探っている。今後は県内企業への意向調査を実施し、来年度の本格利用を目指す。 (山本洋児)

  ビジネスや観光で


 
 二十八日の県議会土木警察常任委員会で、小川俊昭・県土木部長が報告した。試験運航は、県の部長権限で新規事業に取り組む「政策トライアル枠予算」を活用した。
 県は六月、航空会社に委託し、福井空港−岡南飛行場(岡山県)間で、小型ジェット機のチャーター便を試験運航した。操縦士二人と県職員六人が乗り、離着陸の安全性や乗り心地に問題がないことを確認した。搭乗までの時間も十五分と短かったという。
 今後は、県内の経済団体を通じ企業への意向調査を実施。年度内に客を乗せた複数回のデモ飛行も予定している。小川部長は「チャーター便はビジネスで遠方へ行くときに時間をコントロールできる。人との接触もない。観光では富裕層がカニを食べに来るとか、かなり手応えがあるという第一印象」と述べた。
 本格利用に当たっては、県が費用の一部を補助する。今後、県が航空会社に運航を委託するか、予約した利用者に県が補助金を出すかなど支援の枠組みを検討していく。県港湾空港課の担当者は「小型ジェット機の運航で、空港利活用の裾野が広がる。海外の富裕層らが国内を移動する手段にもなり得る」と話す。
 福井空港の着陸回数は、個人所有の小型プロペラ機、ヘリコプター、グライダーなどで年間三千五百回。定期便はなく、県が利活用策の検討を進めている。

 福井空港 1966(昭和41)年に開港。滑走路は1200メートルで、福井−東京間の定期便が76年に休航。2000メートルに拡張する計画もあったが、地元同意が得られず実現しなかった。現在は県防災ヘリと県警ヘリが常駐している。


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