吉田4人死亡火災 倉庫内部を公開

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 05時01分更新)
激しく燃えた倉庫南側=吉田町川尻のレック静岡第二工場倉庫で

激しく燃えた倉庫南側=吉田町川尻のレック静岡第二工場倉庫で

  • 激しく燃えた倉庫南側=吉田町川尻のレック静岡第二工場倉庫で
  • 発火との関連が指摘されている過炭酸ナトリウム混合物があった場所(中央)=吉田町川尻のレック静岡第二工場倉庫で
  • 激しく焦げている配電盤(中央奥)と焼けた機械=吉田町川尻のレック静岡第二工場倉庫で

 吉田町川尻の総合家庭用品メーカー、レック(東京)静岡第二工場の倉庫で発生し、消防隊員ら四人が死亡した火災で、レックは二十八日、内部の一部を報道陣に公開した。爆発のすさまじさを物語るひしゃげた防火シャッターや、熱であめ細工のように曲がった鉄製の資材ラック−。特に火元とみられる一階南側の充てん機や分電盤は赤黒く焼け焦げていた。
 立ち入りが許可されたのは、洗剤の袋詰めや梱包(こんぽう)をする一階南側の作業場。爆発や火災で大きく損傷した鉄骨二階建ての倉庫は天井板や壁板が落ちて骨組みがむき出しになり、床は雨漏りの水と灰でぐちゃぐちゃ。窓がない倉庫内は真っ暗で涼しく、ヘッドライトを頼りに歩を進めると、目前に焦げ付いた充てん機や梱包機が浮かび上がった。
 「ここの周辺が火元とみられる場所です」。工場責任者が懐中電灯を向けたのは、分電盤が設置されている一本の柱。黒くすすけた周囲の柱とは異なり、その一本や隣に並ぶ充てん機、分電盤だけが赤黒く変色しており、かさぶたのような焦げ跡に覆われていた。
 レック関係者は南側で爆発が生じ、原材料を保管していた北側での激しい火災を招いたとみている。実際に北側は広範囲に燃えて天井まで延びた鉄製のラックはぐにゃりと曲がり、下には溶け落ちたプラスチック製パレットや材料が散乱。対照的に、火元とみられる南側には燃えていない段ボールやパレットも残っており、南側の部分的な火災が爆発を招いて北側を急速に炎で包んだ経過を物語っていた。
 火災は七月五日未明に発生。鉄骨二階建ての倉庫六千八百平方メートルを全焼し、二階から消防隊員や警察官、計四人の遺体が見つかった。レックは十月から倉庫を解体する。 (五十幡将之)

関連キーワード

PR情報