ジャイアンツファン感謝デーで「ドラゴンズ万歳!」二度と仕事は来なかったが、今でも自分の正しさ信じています

2020年9月29日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
背番号「06」のユニホーム姿を披露する立川志らく

背番号「06」のユニホーム姿を披露する立川志らく

  • 背番号「06」のユニホーム姿を披露する立川志らく
  • ドアラのぬいぐるみを掲げる立川志らく

「立川志らく ドラ放談」

 竜党を自負する著名人が独自の視点でドラゴンズ愛をつづる企画「ドラ放談」。今回は落語家、立川志らく師匠(57)の第3弾です。東京出身ながらドラゴンズファン歴47年を誇り、しかもアンチ巨人。大嫌いになった理由はドラフトにまつわる2つの歴史的事件が影響しているようで…。ジャイアンツファンを敵に回した武勇伝の数々を含めてたっぷりと語ります。
 ◇  ◇  ◇
 昭和48(1973)年からのドラゴンズファンの私にとって、やはり読売は憎き相手。子供の頃は周りを見渡せば、ほとんどジャイアンツファンばかり。テレビでは読売戦しか放映されていなかった。それに王、長嶋がいた。
 私がジャイアンツを大嫌いになったのは昭和53年に起きた例の江川「空白の一日」事件。子供心に読売ってチームはなんてひきょうなチームなんだろうと思った。このチームにはスポーツマンシップなんて言葉はないんだと衝撃を受けた。
 さらに昭和60年に起きた清原・桑田のKKドラフト事件。読売が野手ならば、清原を1位指名すると言い、相思相愛。桑田は進学希望。しかし、ふたを開けてみれば読売は桑田を1位指名。桑田との間に密約があったのではと騒がれ、清原と桑田の友情にヒビが入った。真相は分からないが、清原に対して、野手ならば1位指名だと逃げ道をつくっているあたりが汚い。
 とにかくこの2つの事件で私は読売が大っ嫌いになった。巨人と呼びたくもない。だからこそドラゴンズが読売に勝った時の喜びはひとしお。
 ここで私の武勇伝を2つ。まずは最近の話。日本テレビ系の「行列のできる法律相談所」に出演した際に私はカメラ目線で「ジャイアンツは大嫌い!」と言い放った。
 まあ、日テレの懐の大きさだとは思う。収録番組なのだからカットできたはずなのに、あえて放送したのだから。志らくごときに悪態をつかれてもへでもないわという感じもして、読売系列の番組でジャイアンツの悪口を言ったという武勇伝ではありながら、ちょっと複雑な気もする。
 もう1つ、こちらはかなり昔の話。後楽園球場の最後の年だったと思うのだが、その年のジャイアンツファン感謝デーの余興に出演した。まだ駆け出しではあったが、私と兄弟子の談春とでなにやらゲームの進行をしたりトークをしたり。
 主催者は私がドラゴンズファンだということは知っていた。くれぐれもそのことは伏せて仕事をしてくれと頼まれていた。でも、何万人もいるジャイアンツファンを前にして我慢ができなくなった。というか、これはドラゴンズファンの使命だと思い、最後の最後に「実は私は中日ドラゴンズのファンなんです」と言ってしまった。
 相方の談春は慌てて「オイオイ!」と突っ込んで「これはギャグです」と繕っていたが、ギャグだと思われるのは心外、私はマイクを通して絶叫した。
 「来年はドラゴンズが必ず優勝します! 中日ドラゴンズ万歳!」。すると数万人いたジャイアンツファンから嵐のようなブーイング。私はそのブーイングを浴びながら快感に包まれて球場を後にした。もちろん、主催者からは怒られ、二度と仕事の依頼は来なくなったが、今でも自分のやったことは正しかったと信じています。
 こういうばかなファンもいるのでドラゴンズの選手の皆さん、死に物狂いで戦ってください。ミスタードラゴンズの立浪さんが先日、私と対談した際に言っていました。負けても悔しそうじゃないと!(落語家)

落合さんをリスペクトして背番号『06』

○…志らく師匠が背番号「06」のユニホームに袖を通した。中日やロッテなどでプレーした落合博満さんの大ファンで、現役時代につけていた「6」にあやかった。「大好きな落合さんをリスペクトして『06』にしました」。ちなみに兄弟子の立川志の輔が2018年に故郷の富山で行われた巨人―DeNA戦で始球式を務めた際には富山市の市外局番「076」を背中にまとったが、今回の「06」については「(市外局番が06の)大阪市とは全く関係はない」と苦笑いした。
 ▼立川志らく(たてかわ・しらく) 1963(昭和38)年8月16日生まれ、東京都出身の57歳。本名・新間一弘。日大芸術学部在学中の85年10月に落語立川流家元の立川談志に入門。88年に二つ目となり、95年に真打ち昇進。映画に造詣が深く、「シネマ落語」で注目を集める。98年の「異常暮色」で映画監督デビュー。2003年に劇団下町ダニーローズを結成した。19年からTBS系情報番組「グッとラック!」でメインMCとしても活躍中。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ