万葉衣装の魅力語る 高岡の企画展、出品者が解説

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 10時06分更新)
大伴家持をイメージして製作した万葉衣装を解説する山口千代子さん=高岡市万葉歴史館で

大伴家持をイメージして製作した万葉衣装を解説する山口千代子さん=高岡市万葉歴史館で

  • 大伴家持をイメージして製作した万葉衣装を解説する山口千代子さん=高岡市万葉歴史館で
 高岡市万葉歴史館で開催中の開館三十周年記念・秋の特別企画展「山口千代子 万葉衣装展」で、衣装を製作した古代衣装研究家の山口千代子さん(76)=奈良県香芝市=が二十八日、歴史館を訪れ、万葉集を編さんしたとされる奈良時代の歌人・大伴家持(おおとものやかもち)をイメージした新作衣装などを解説した。
 家持と妻の大伴坂上大嬢(おおとものさかのうえのおおいらつめ)の衣装を並べて展示。山口さんは家持をイメージさせる五位(官位)の礼服(らいふく)(朝廷の儀式用)の赤色の「袍(ほう)」(上着)、白袴(しろばかま)との間の紺色の「褶(ひらみ)」などの配色について説明。「官位によって美しい配色が決められている。当時の美的感覚がすごく、感心させられる」と、万葉時代の衣装の魅力を語った。
 展示では飛鳥−奈良時代の官人の礼服や朝服(ちょうふく)(朝廷の公事用)のほか、奈良県の国宝・高松塚古墳壁画の西壁の女子群像の衣装を再現した黄、赤、緑の袍など万葉衣装二十点を万葉歌と合わせて紹介している。
 山口さんは「衣装を見て万葉集の歌を詠んだ人をイメージしながら、万葉歌を知ってほしい。資料に基づいて着てもらうことを前提に作っているので、衣装を着てみたいと思ってもらえるとうれしい」と話した。
 山口さんは企画展の開催前の来館予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。今回、衣装の展示状態を確認するために訪れた。
 企画展は十一月三十日まで。午前九時〜午後六時(十一月以降は午後五時まで)。火曜休館。十一月三日は開館し、翌四日は休館。観覧料は一般は三百円、中学生以下は無料。 (武田寛史)

関連キーワード

PR情報