高峰譲吉 日米親善の足跡 福岡 松楓殿の調度品など展示

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 10時05分更新)
松楓殿の松楓の間に飾られていた調度品=高岡市福岡歴史民俗資料館で

松楓殿の松楓の間に飾られていた調度品=高岡市福岡歴史民俗資料館で

  • 松楓殿の松楓の間に飾られていた調度品=高岡市福岡歴史民俗資料館で
  • 高峰譲吉が使用していたつえ=高岡市福岡歴史民俗資料館で
 高岡市出身の世界的化学者・高峰譲吉(一八五四〜一九二二年)の資料を紹介する「高峰譲吉博士・松楓殿〜世界の医学・薬学界に貢献した研究者の遺産〜」が高岡市福岡歴史民俗資料館で開かれている。高峰が日米親善の社交場に使用した松楓殿の調度品や愛用品など顕彰会が所蔵する六十四点が並び、高峰の足跡をたどることができる。十月十一日まで。
 ニューヨーク州から運ばれた松楓殿の「松楓の間」の天井画や壁画が所有者から顕彰会に譲られ、高岡商工ビル内に再現展示された松楓の間が三月に公開された際に三日間だけ特別展示された資料から抜粋した。
 県工芸学校(現高岡工芸高校)で高岡漆器を指導した彫刻家の村上九郎作(くろさく)(一八六七〜一九一九年)の「春日式椅子」、洋画家の牧野克次(一八六四〜一九四二年)が室内装飾を手掛けた壁画や天井画、高峰が使ったつえや眼鏡、名刺、家族が写っている現物写真など貴重な資料がそろっている。
 資料館学芸担当の中嶋康夫さん(43)は「世界に貢献した化学者が高岡にいたことをあらためて見つめてほしい。高峰博士の資料の深いところまでじっくりと見てほしい」と話す。
 高峰は消化酵素「タカヂアスターゼ」を発見し、ホルモンの一種「アドレナリン」の抽出にも成功。実業家として高岡市のアルミ産業の発展、日米親善の民間外交に尽くした。松楓殿は明治期に米国で開かれた万博のメインパビリオンとして建造され、譲り受けた高峰がニューヨーク州に移築した。
 午前九時〜午後四時半(入館は午後四時まで)。月曜休館。入館料は一般・大学は三百円、高校生以下は百五十円(土日、祝日は中学生以下は無料)。 (武田寛史)

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