トンボ41種の羽化 動画に 魚津水族館が常設展示

2020年9月29日 05時00分 (9月29日 10時09分更新)
トンボの羽化を伝える動画や標本を説明する不破光大学芸員=魚津市の魚津水族館で

トンボの羽化を伝える動画や標本を説明する不破光大学芸員=魚津市の魚津水族館で

  • トンボの羽化を伝える動画や標本を説明する不破光大学芸員=魚津市の魚津水族館で
  • 羽化の際の変化が大きいコオニヤンマとヤゴの殻の標本=魚津市の魚津水族館で

学芸員 6年かけ撮影


 魚津水族館(魚津市)の学芸員、不破光大さん(41)が二〇一五年から六年かけて撮影した県内のトンボ四十一種の羽化シーンを、50インチの大型モニターで映す常設コーナーが同館にできた。併せて県内六十一種のヤゴ(幼虫)の殻と成虫をセットにして展示。変態の様子を分かりやすく伝えている。 (松本芳孝)
 不破さんは館内で飼育しているヤゴの羽化が近くなると富山市内の自宅に持ち帰り、様子を観察。割り箸などの台を後ろ脚で支える羽化の兆候が見えると、三秒間隔で写真を撮影した。真夜中に羽化するケースが多く、小型種で三十〜四十分、大型種になると四時間程度かかるため、睡眠時間を削って作業。写真は編集ソフトで動画にした。
 動画は三十九分。ヤゴの頭部からするっと成虫が出てくる「直立型」、成虫がヤゴの背中部分を割り、後ろ向きに身を投げるように出てくる「倒垂型」の羽化の様子や、羽化したばかりの成虫が羽、腹部に体内の水を通し、伸ばす様子を克明に見ることができる。
 県レッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に指定されているカトリヤンマをはじめ、絶滅危惧Ⅱ類二種、準絶滅危惧四種の希少種も紹介している。
 不破さんがヤゴ採取を始めたのは、一二年に水族館のイベントに参加した児童から、採取したヤゴの質問を受けたが、うまく答えられなかったのがきっかけ。トンボの変態の魅力を「水中で暮らし、目立たない色の幼虫から、空中を飛び回る派手な色の成虫に大変身すること」と語る。
 県内では八十九種のトンボが確認されている。不破さんは成虫が飛来するだけの種を除く、全種の羽化シーン網羅を目指すという。

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