5月に死去した藤本会長 愛弟子・勝次は勝利を届けられなかったが…RIZINとともに格闘界の盛り上がりを感じた1日【山崎照朝コラム】

2020年9月28日 13時38分

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果敢に懐に入ろうとする勝次(左)

果敢に懐に入ろうとする勝次(左)

  • 果敢に懐に入ろうとする勝次(左)
  • 那須川天心
 さいたまスーパーアリーナでは総合格闘技の「RIZIN」、後楽園ホールでは新日本キックボクシングと27日は格闘技日和だった。RIZINはフジテレビが中継したので録画し、放送がなかった後楽園ホールに出かけた。
 メインイベントはWKBA世界スーパーライト級王者勝次(33)=藤本ジム=と、元WPMF日本スーパーライト級王者潘隆成(27)=クロスポイント吉祥寺=の63・6キロ契約の3分3Rノンタイトル戦。勝次は今年5月、肝臓がんのため78歳で亡くなった藤本勲会長のまな弟子で試合が気になっていた。残念ながら判定負け。潘の多彩な蹴りの前に懐に入れず、持ち前の強打も不発に終わった。
 藤本ジムは新日本キックボクシング協会代表を務める井原信一会長の井原ジムと同様、1966年にボクシングジムの野口修氏が日本で立ち上げたキックボクシングの野口ジムを継承している。勝次も所属ジムにこだわりを持っているのだが、2月に試合で骨折した右足の影響があったのか蹴りも少なかった。
 いま、格闘技界は女子の活躍も目覚ましい。前座では現役モデルのアリス(井原道場本部)がERIKO(ファイティングラボ高田馬場)とプロ2戦目を行い、0―3の判定負け。連勝はならなかったが会場を大いに盛り上げた。
 さて、テレビ観戦した「RIZIN」は注目選手が期待通りの活躍を見せた。注目の那須川天心は皇冶を倒せなかったものの、技をつなぐ流れの速さは健在で天性の素質を存分に見せてくれた。ただ、このレベルになると3分3Rではやはり物足りなさが否めない。
 「RIZIN」ならではマッチメークだったのは元十両貴ノ富士のスダリオ剛(23)のデビュー戦。大相撲で鍛えられていたからだろうが、プロレスラーのディラン・ジェイムス(29)=ニュージーランド=を完璧に肩ロックし、強烈な膝落とし連発によるTKO勝利は圧巻だった。プレッシャーを感じさせない戦いぶりで大物の片りんを見せていた。
 顔もいい。試合後に本人も言っていたが、重量級を引っ張る久々のスターへの期待が膨らむ。これから本格的に総合の選手と競い合って行くのだろうが、大事に育ててほしいと思った。プロレスも新日本プロレスを核に盛り上がっている。今年も大みそかまで約3カ月。格闘技で盛り上がってくれれば言うことなしだ。
(格闘技評論家=第1回オープントーナメント全日本空手道選手権王者)

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