40年ぶり山車解体 敦賀まつりを市文化財に 

2020年9月28日 05時00分 (9月28日 09時00分更新)
唐仁橋山車を解体する協議会員ら=敦賀市相生町で

唐仁橋山車を解体する協議会員ら=敦賀市相生町で

  • 唐仁橋山車を解体する協議会員ら=敦賀市相生町で
  • 昨年の敦賀まつりで巡行する唐仁橋山車=敦賀市内で(みなとつるが山車会館提供)

 市立博物館学術調査へ

 毎年九月に敦賀市内で開かれる「敦賀まつり」で、気比神宮前の通りを巡行する山車(やま)の解体作業が二十六日、同市相生町のみなとつるが山車会館の倉庫であった。解体は約四十年ぶり。まつり全体の市無形民俗文化財への登録を目指して、市立博物館が本格的な学術調査をするためで、来年度に設計図などを報告書にまとめて登録申請する。 (高野正憲)
 解体したのは、まつりで登場する六基のうち唐仁橋山車(とうじんばしやま)(市指定文化財)。敦賀の山車の中で、最も標準的な構造をしているため選ばれた。武者人形が乗る舞台までの高さは約三メートルで、全長は約五・五メートル。江戸時代に木組みで製作され、傷んだ部品を替えたり、くぎやかすがいを打ち込んだりして、補修しながら使ってきた。
 六基の山車は、本来まつりの後に解体して各地区の蔵に保管していたが、一九八一(昭和五十六)年に大型の倉庫ができて以来、解体せずに格納している。今では引き手の中にも解体の仕方を知る人がいなくなり、内部の構造も分からなくなっていた。
 解体には、文化財の修理などに実績がある建築関係者らでつくる「ふくいヘリテージ協議会」と「つるがの山車保存会」の会員ら約二十人が参加。組み込んである約百の木材などを、手作業で慎重に外していった。解体した部品は測量や強度の調査をして、十月中旬に組み立てる。
 協議会代表世話人の篠原憲司さん(73)は「かすがいの使用や虫食いの補修など、昔の人の知恵が見えたのが面白かった」と話し、みなとつるが山車会館長の堂田英治さん(71)は「解体するのを見たのは初めて。内部の構造がどうなっているのか興味がある」と調査に期待を寄せた。

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