軒下にクマ3時間居座る 勝山、職員ら追い払う 

2020年9月28日 05時00分 (9月28日 09時08分更新)

爆竹の音に反応して軒下から顔を出すクマ=27日午前、いずれも勝山市荒土町細野で(勝山市提供)


クマ撃退スプレーを手に警戒する市職員ら=27日午前8時46分


 二十七日午前六時二十分ごろ、勝山市荒土町細野で、自宅から出た女性がツキノワグマの成獣一頭と鉢合わせした。クマは市職員や勝山署員らが爆竹などを使って追い払うまで、住宅など敷地内の建物の軒下に三時間ほど居座った。けが人はなかった。 (山内道朗)
 市林業政策課によると、女性が外へ出ようと勝手口の戸を開けたところ、目の前でクマが寝ていた。女性は家の中に避難したが、クマは物陰に隠れて動かない状況で、市職員や勝山署員が午前八時半ごろ、爆竹を鳴らすと納屋の軒下に入り込んだという。その後も爆竹やクマ撃退用のスプレーを使って追い払いに努めた結果、午前九時半ごろに集落東側の山林へ移動した。
 細野集落は、荒土小学校から北へ二キロほど離れた山際にある。周辺では例年、クマの目撃が報告されている。市は十月一日に今年初のツキノワグマ出没対策連絡会を開き、対策を検討する予定。
 県の調査では、今年はドングリの実が凶作で、昨年に続いてクマの大量出没が予想されている。今月は市内での目撃情報が十件に達しており、市の担当者は「昨年は九月十七日以降に連日、目撃情報があり、市街地での人身事故などにつながった」と警戒を強めている。
 今月に入って、クマは同じ勝山市荒土地区の勝山北部中学校近くで九日に出没したほか、二十六日には大野市街地で目撃が相次ぎ、駆除した。八月には小浜市の民家にクマが三日間居座る騒ぎがあった。

 不要な柿の実 市が受け入れ

 勝山市はクマの大量出没に備え、市民に柿の実を早めに収穫、処分するよう要請し、不要な実は市役所で受け入れている=写真。十月二十五日まで。
 柿の実は冬眠前に活動が活発化するクマの餌になるため、集落や民家に引き寄せないための対策。クマが大量出没した昨年に続く取り組み。二十六日から、毎日午前八時半〜午後五時に市役所南側駐車場にごみ収集車を置き、受け入れている。
 市では二十四日、市の補助を利用しての木の伐採や、餌になる生ごみや墓の供え物の管理なども併せて呼び掛けるチラシを全戸配布した。二十七日はチラシを見た市民らが、収穫した不要な実をバケツなどに入れて市役所に持ち込んでいた。
 市の担当者は「食べない柿は、収穫して持ち込んで」と要望した。(問)市農林政策課=0779(88)8121 (山内道朗)

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