コロナ禍の災害に備え 小矢部と砺波で総合防災訓練 南砺では消防団放水

2020年9月28日 05時00分 (9月28日 05時02分更新)
受付で検温を受ける参加者=小矢部市津沢小で

受付で検温を受ける参加者=小矢部市津沢小で

  • 受付で検温を受ける参加者=小矢部市津沢小で
  • 段ボールベッドを組み立てる参加者=砺波市庄川小で
  • 用水から取水して放水する消防団員=南砺市野尻で

 防災月間(九月)中の二十七日、総合防災訓練が小矢部と砺波両市で、消防団の訓練が南砺市福野地域でそれぞれ行われた。総合防災訓練では新型コロナウイルスの影響で参加者を限定し、感染防止の取り組みを試行した。 (松村裕子)
 小矢部市では大雨による河川氾濫の危険を想定し、住民ら二百人が参加した。避難所の津沢小学校体育館入り口では市職員が住民の検温をし、発熱者とされた人を外階段から二階に誘導して他の避難者と隔離した。館内では感染防止のため避難者が六班に分かれてスペースを確保し、段ボールでベッドや間仕切りを組み立てた。同市興法寺の松本寿夫さん(71)は「災害時に訓練のように冷静に対応できるか、もっと混むのではないか心配」と話した。
 訓練会場に入る住民が限定され、ほかの人たちは二階から見学した。市は訓練を踏まえてコロナ対応の避難所運営マニュアルを作る方針。
 砺波市でも豪雨による庄川の堤防決壊の恐れを想定し、昨年より千七百人少ない約三百人の住民らが参加して庄川小などで開かれた。避難後に発熱者が現れたとして保健師が別の部屋に案内した。段ボールでベッドを組み立てる訓練もあった。
 感染防止のため分散避難が取り入れられ、「道の駅庄川」駐車場での車中避難や民間企業での避難所開設も行った。庄川町金屋の会社員高田岳人さん(52)は「市内では感染者が出ていないのでコロナはさほど心配していないが、災害そのものでもっとパニックになるのでは」と危惧した。夏野修市長は「今後は避難者の把握や避難所間の連携が課題になる」と語った。
 南砺市消防団福野方面団の訓練は消防車など十三台、団員ら約六十人が参加して同市野尻であった。住宅密集地での火災を想定し、フェーン現象による延焼を防ぐ目的。火災発生場所以外は事前に広報されず、団員はその場で具体的な指示を受け、用水から取水して放水した。
 コロナで訓練後の消防操法大会を中止したが、川森行雄・方面団長(61)は「火災はいつ起こるか分からず、訓練だけはしておきたい」と強調した。

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