亡き祖父に届いたかな  高校総文 審査員特別賞  

2020年9月27日 05時00分 (9月27日 09時59分更新)
「総文」の朗読部門で審査員特別賞を獲得した小宮山理紗さん=あわら市の金津高校で

「総文」の朗読部門で審査員特別賞を獲得した小宮山理紗さん=あわら市の金津高校で

  • 「総文」の朗読部門で審査員特別賞を獲得した小宮山理紗さん=あわら市の金津高校で

 小宮山さん 朗読に思い込め

 今年の全国高校総合文化祭(総文)の放送・朗読部門で審査員特別賞を獲得した金津高三年の放送部員、小宮山理紗さん(17)。全国から百四十四人が出場し、上位八人に次ぐ賞。小宮山さんは亡き祖父への思いを込めながら小説の一節を朗読した。 (籔下千晶)
 題材は福井市在住の宮下奈都さんの短編集「よろこびの歌」。主人公の女子生徒が見た夢の中に、亡くなった祖父が出てきたことを母親に伝える場面だった。
 昨年十一月、総文の予選となる県の新人戦の直前、小宮山さんの祖父が急に亡くなった。葬儀などのため一時は新人戦への出場も危ぶまれ動揺したが、「おじいちゃんに聞いてもらおう、おじいちゃんにも届くように」と気持ちを込めて朗読。主人公と自分を重ねながら練習の時より一層気持ちを込めて読むことができた。その結果、新人戦の最優秀賞と総文への出場権を得た。
 今年の総文は高知県で開催するはずだったが、新型コロナウイルスの影響でインターネットを使って実施されている。小宮山さんは二月末からの休校中も毎日練習を続け、七月に録音データを大会本部に送った。声の高さを変えて、女子生徒と母親の声に差をつけるなど工夫した。八月二十日に結果が発表されると、「うれしくて教室で叫んでしまった」と振り返る。
 小学生の時から放送委員会や放送部に所属し、将来はアナウンサーになりたいと思っている。特別賞の受賞は「夢を後押ししてくれる」ととても励みになった様子。「人の心にすっと入るような声でニュースを伝えられるようになりたい」と夢を語る。

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