<御嶽山噴火6年> 祈りの頂、巡る思い

2020年9月27日 05時00分 (9月27日 22時55分更新) 会員限定
御嶽神社頂上奥社で亡くなった山仲間2人に花束と日本酒を供え、祈りをささげる高野さん=王滝村の王滝頂上で

御嶽神社頂上奥社で亡くなった山仲間2人に花束と日本酒を供え、祈りをささげる高野さん=王滝村の王滝頂上で

  • 御嶽神社頂上奥社で亡くなった山仲間2人に花束と日本酒を供え、祈りをささげる高野さん=王滝村の王滝頂上で
  • 噴火時刻に黒沢口登山道の9合目付近で手を合わせる堀口純一さん(右)と妻の寛子さん=木曽町で
  • 御嶽山噴火災害から6年を前に、慰霊碑近くのあずまやに千羽鶴を供える所清和さん(左)ら=王滝村の松原スポーツ公園で
 2014年9月の噴火災害で死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山。今年は王滝村側の王滝頂上に至る登山道の規制が解除され、最高地点の剣ケ峰に至る木曽町側の登山道とともに二つの頂に登れるようになった。噴火から6年を迎える27日を前に、遺族らが26日、それぞれの頂で鎮魂の祈りをささげ、犠牲者を悼んだ。 (日下部弘太、板倉陽佑、大塚涼矢、小寺香菜子、右田誠弥)

仲間悼み花供える 高野さん

 六年ぶりに立ち入り規制が解除された王滝頂上では、山梨県富士吉田市の会社員高野寛司さん(69)が、亡くなった山仲間二人を悼み、御嶽神社頂上奥社に花と日本酒を供えた。
 その日、山仲間三人と御嶽山を登った高野さんは尾根筋の八丁ダルミで被災した。頂上の山荘に避難して九死に一生を得たが、尾根伝いに剣ケ峰を目指した二人は約二百メートル離れた八丁ダルミ付近で消息を絶ち、遺体で見つかった。
 「もう少ししたらそこに行くからね」。高野さんは今も立ち入り規制が続く八丁ダルミに向かって叫び、「八丁ダルミを通って剣ケ峰へ行き、二人が到着できなかった場所へ連れていきたい」と声を絞り出した。
 今も行方が分からない愛知県刈谷市の野村亮太さ...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

記者へのメッセージポストへの投稿はこちらから

関連キーワード

PR情報

長野の最新ニュース

記事一覧