岳山山頂に薬師如来像 粟津町民ら 遥拝所設置へ、きょう開眼式

2020年9月27日 05時00分 (9月27日 12時20分更新)
薬師如来像の台座(手前)や芳名板などを運んだ住民ら=小松市粟津町で

薬師如来像の台座(手前)や芳名板などを運んだ住民ら=小松市粟津町で

  • 薬師如来像の台座(手前)や芳名板などを運んだ住民ら=小松市粟津町で
 小松市粟津町の住民らが、ふるさとの山「岳山」(一六四メートル)の山頂に薬師如来像を安置し、白山遥拝所を設ける。二十七日に山麓の粟津温泉の守護寺・大王寺である秘仏の三十三年に一度のご開帳を前に、薬師如来像の安置に向けた開眼式をする。 (井上京佳)
 麓から一時間ほどで着く頂上のあずまやに薬師如来像を安置し遥拝所とする。頂上からは白山を背に加賀平野を一望できる。薬師如来像は、六月に白山市の石彫作家舟津秀一郎さんが新型コロナウイルス終息を願い大王寺に寄進した。遥拝所には岳山の歴史を紹介する七十センチ四方のパネルも設置した。
 岳山は住民になじみの山だが近年、登る人は地元のわずかな人のみという。ご開帳の節目の年であり、コロナ禍で粟津温泉が苦境の今年、岳山に祈りの場を造ろうと、自然体験のイベント企画会社「アイアンドアイ」の代表高森真一さん(44)=加賀市若葉台=が住民と計画した。
 二十三年前、山頂にあずまやを整備した「粟津温泉平成会」や若手の住民有志ら約十五人が二十二日、薬師如来像を安置する高さ八十センチの台座と、仏像製作者や賛同者の名前を記した芳名板を運び上げた。大王寺でおはらいした後、百四十キロの御影石製の台座を七つに分け、背中に背負うなどして運んだ。
 高森さんは「岳山は白山を目指す修験者が通った場所と考えられる。白山との歴史に思いをはせ、町の未来を祈る場にしたい」と話している。

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