松山英樹が女性ギャラリーに“腕を引っ張られる” …年々増える米ゴルフツアーのトラブル 過去にはヤジで退場、大げんか
2020年2月18日 20時15分
[武川玲子コラム]
優勝には届かなかったが松山英樹が5位と健闘し、16日に幕を閉じた米ツアーのジェネシス招待(カリフォルニア州・リビエラCC)。2日目のプレーを終えた松山は握手を求められた女性ギャラリーに右腕を強く引っ張られ、上腕から肩、首に痛みが走るアクシデントが起きた。幸い大事に至らずに翌日からプレーしたが、ヒヤリとする出来事だった。
引っ張った女性は、どうやら一緒に観戦していた娘に写真を撮ってもらおうとしたようだ。その後、PGAツアーはこの母子を探して事情を聞き、厳重注意した。翌日から2人の姿を見ることはなかった。
「ゴルフはファンとの距離がとても近いスポーツだから、時には危険なこともある」と言うのは、誰よりもファンに囲まれているタイガー・ウッズ(米国)だ。実際にファンとのアクシデントは年々増えている。2018年にはジャスティン・トーマス(米国)がファンのやじに応戦して一触即発の事態に。セルヒオ・ガルシア(スペイン)をやじったファンが退場になったこともある。昨年12月にオーストラリアで開催されたプレジデンツカップではパトリック・リード(米国)のキャディーがファンと大げんかになった。
大会中、人気選手の組には数人の警備員がラウンドについて回って安全を確保している。しかし全組というわけではない。松山が今後、握手を怖がってしまうようなことになればとても残念だなと思っていたが、大丈夫だった。翌日もファンの子供たちと笑顔でハイタッチする姿が見られた。どうか選手もファンも安心して楽しめるツアーであってほしいと心より望む。(全米ゴルフ記者協会会員)
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