打撃コーチが4人もベンチ入り…裏技で顔揃える中日『大砲カルテット』 育ててもらわねば困る“期待の右”

2020年9月26日 10時56分

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プロ初本塁打を放ち、ナインに迎えられる石垣=25日、東京ドームで

プロ初本塁打を放ち、ナインに迎えられる石垣=25日、東京ドームで

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渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇25日 巨人8―4中日(東京ドーム)
 テレビ画面に映される中日ベンチは、いつ見ても迫力がある。選手よりも大きなコーチたちが、与田監督の周囲を囲んでいるからだ。伊東ヘッドコーチ、中村バッテリーコーチ…。2人は元名捕手にして計293本塁打の長打力も魅力だった。そして、僕が勝手に名付けた「大砲カルテット」は、打撃指導が本職である。
 現役時代の通算本塁打数も記す。村上(147)、栗原(153)の両打撃コーチで300本! 加えてパウエル巡回打撃コーチ(116)と、リナレス巡回コーチがいる。日本では11本だが、ご存じキューバの至宝。国内リーグや国際大会での経歴を考えれば、まさに世界の大砲である。
 当然、コーチにも枠が決まっているのに、なぜ打撃担当が4人もベンチに入っているのか。それはリナレスコーチは「通訳」枠を、そしてパウエルコーチは8月7日から「スコアラー」枠を使っているからだ。ルール上は問題ないが、裏技といえば裏技。極めて異例といっていい。
 「異例」の理由は、全員が右打者だということにもある。「カルテット」に限らず、中日の野手系コーチでの左打者は、1、2軍合わせて工藤コーチ(2軍外野守備・走塁担当)だけ。もちろん、自分の体験したこと以外は教えられないわけではないだろうが、左右の感覚は微妙に違うようだ。特に左打者からは「左打者に教わりたい」という話をよく聞く。
 あえて右。それも大砲タイプ。だからこそ…。石垣の話である。今から平田や福田とは言わないが、4年目の22歳は絶対に育ててもらわないと困る。2軍で3割6分8厘。もう少し早く見たかった。この日は劣勢の中での一発。早々に外野手が2人消えたチーム事情はよくわかるが、守備に目をつぶってでも使い続ける手はなかったか…。
 「期待の右」は、石垣の次に石川昂がいる。振ると飛ばすを伝え、覚えさせること。「大砲カルテット」よりも大きな花を咲かせるはずの素材である。

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