木型の技で軽快パター 浜松の伊藤木型製作所 CFサイトで先行販売

2020年9月26日 05時00分 (9月26日 05時01分更新)
伊藤木型製作所が開発したパター。地元の異業種の技術も取り込んだ=浜松市中区で

伊藤木型製作所が開発したパター。地元の異業種の技術も取り込んだ=浜松市中区で

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 自動車などの試作部品を手掛ける伊藤木型製作所(浜松市中区)が、木型の技術を生かしてゴルフクラブのパターを開発した。硬さと軽さが特長のアルミ合金「ジュラルミン」を使い、ボールを打った際の感触の良さを追求。十一月の発売に先駆け、クラウドファンディング(CF)サイトで先行販売を始めた。 (鈴木啓紀)
 同社は大手自動車メーカーから試作部品の製作を受託しているが、繁忙期と閑散期で作業量の差が大きいことが長年の課題だった。自社製品の開発を検討する中で、切削加工技術を応用できるパターに決めた。
 業容拡大に向けて昨年導入した複合工作機(MC)でジュラルミンの塊を削り出して製作。ボールが当たるフェースプレートには、楽器に使われる真ちゅうやアルミ合金を採用し、好みの感触に合わせて交換できるようにした。
 産業支援機関の浜松地域イノベーション推進機構(中区)の仲介で、浜松市内の他業種とも連携。金属の表面に潤滑性を持たせて摩耗しにくくするミヤキ(西区)の被膜技術「カシマコート」を一部の製品に採用したほか、ヘッドカバーは縫製加工業の森下晴美商店(天竜区)が手掛けた。
 一般消費者向けの商品は初めてで、担当者は「今後もパターの種類を増やしたい」と展望。公式大会でも使用できるように、ルールを統括する全英ゴルフ協会(R&A)に認可を申請した。地域資源を活用し、成長が見込める商品として浜松商工会議所が認定する地域ブランド「やらまいか」の取得も目指す。
 商品名は「Dung Beetle(ダングビートル)」。フンコロガシを意味する英語で、球を転がしてカップに入れるイメージを重ねた。四種類の仕様と六種類の色があり、価格は四万四千〜六万四千九百円。CFサイト「マクアケ」で十月末まで、四万〜六万円の寄付の返礼品として割安に販売している。問い合わせは伊藤木型製作所=電053(439)0030=へ。

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