金沢−敦賀 国費増へ 概算要求 国交省、3年連続

2020年9月25日 09時56分 (9月25日 09時56分更新)
 整備新幹線の建設費について、国土交通省は二十四日、二〇二一年度予算概算要求で、二〇年度当初の国費八百四億円から増額を求める方針を示した。人件費や資材の高騰などで北陸、九州両新幹線の建設費が上振れしたことに対応する。増額幅は具体的な金額を示さない「事項要求」とし、年末の予算編成までに政府・与党で詰める。増額要求は三年連続。 (山本洋児)
 東京・永田町で同日開かれた与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(与党PT)の会合で説明した。会合は冒頭を除き非公開で、終了後に細田博之座長や国交省の担当者が概要を明らかにした。
 北陸、九州両新幹線の建設費は一九〜二二年度の四年間で、計三千四百五十一億円の増額が判明している。
 現時点では、このうち三百四十六億円の財源構成が固まっていないため、残り二年間で国費増などによって措置する必要がある。
 国は、国費を一九年度当初予算で前年度比三十七億円、二〇年度は同十二億円それぞれ上積みしてきた。
 会合後、細田座長は二一年度の国費について「事項要求ということで、まだ数字を精査して詰めたものではない。年末までにPTを何回か開き、結論を得たい」と述べた。
 整備新幹線の建設費は、JRが国に支払う施設使用料(貸付料)を除いた額を、国と沿線自治体が二対一で負担する。財務省は国費を抑えるため、JRにも追加負担を求めているが、JR側は否定的な姿勢を崩していない。
 北陸の金沢−敦賀間は二三年春に開業予定で、総事業費は約一兆四千百億円。九州・長崎ルートの武雄温泉(佐賀)−長崎間の具体的な開業時期は示されていなかったが、この日、二二年秋ごろの見込みと説明があった。総事業費は約六千二百億円。

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