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和製指導陣が描くラグビー・ヤマハ発動機の未来像【下】長谷川コーチが選手の能力を最大限に引き出す

2020年9月27日 06時00分

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「選手に準備をさせることが僕の仕事」と語る長谷川慎コーチ

「選手に準備をさせることが僕の仕事」と語る長谷川慎コーチ

 ラグビー・トップリーグ(TL)のヤマハ発動機は来季に向け、スーパーラグビーで日本人初のヘッドコーチ(HC)としてサンウルブズを率いた大久保直弥さん(44)をHCに迎えた。堀川隆延GM兼監督(47)、昨年のラグビーW杯日本大会で日本代表スクラムコーチだった長谷川慎ハイパフォーマンスコーチ(48)とタッグを組む和製指導陣で悲願のTL初優勝を目指す。ヤマハ発の取り組みを紹介する連載の最終回。
 ◇指導陣の化学反応
 最終決断を下す堀川監督はそのための大きな枠組みをつくり、大久保HCが枠組みを支える戦術を考える。そしてその戦術が最大化するよう、各選手の能力を最大限に引き出すのが、長谷川パフォーマンスコーチの役割だ。
 「選手に最適な準備をさせることが僕の仕事。うちは好きな練習ばかりする選手が多いので、必要な練習を自分で考えられるようにする」と長谷川コーチ。スクラムの強さを認められ、昨年W杯日本代表候補にヤマハ発から多くの選手が選ばれた。しかし最終メンバーに残れたのはFWのヘル・ウベ(30)だけ。他は涙をのんだ反省がにじむ。
 代表での指導経験は、長谷川コーチがさらに成長するきっかけにもなったようだ。「もうこれ以上ヤマハでやることはないなと思っていたとき、代表に呼ばれた。行ってみると、もっとやることがあるなと、ちょっとした気付きをもらった。今はその気付きをヤマハに返している。いい循環になってる」。戦術や長期計画に沿った練習メニューの作り方、選手との接し方などを学び「いかに自分がだめだったかわかった。3年間、ジェイミーに鍛えられた」と振り返る。
 堀川監督、大久保HC、そして長谷川コーチ。3人はどんな化学反応を起こし、どんな未来を描くのだろうか。「記憶に残るとは、つまり自分たちのスタイルを100%やりきって勝つこと。ジャージーの色が白だって緑だって、ヤマハだとわかるのがファイブ・ハーツの目指す姿」と堀川監督。日本一を目指す道のりは、世界で戦うスタイルの証明でもある。

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