<EYES> エッセイスト 小島慶子 ニュースを話題に

2020年9月24日 10時31分 (9月24日 10時34分更新)
 先週、首相が交代し、野党第1党も新たなスタートを切りました。与野党とも、主要ポストに女性がいないことが批判されています。ご家庭で、お子さんとそんな話をしましたか?「子どもに政治の話なんて」と思う人もいるかもしれませんね。でも、政治は自分たちの暮らしに関わること。日頃から家庭で話す習慣をつけることが大事だと思います。
 今回の人事は、男女のジェンダー平等について学ぶいい機会です。私は日頃から高3と中3の息子たちに、ジェンダー格差について話すようにしています。
 また、黒人に対する暴力や構造的な人種差別に抗議したテニスの大坂なおみ選手に多くの共感が寄せられた一方、「スポーツ選手が政治的な発言をするのは好ましくない」と批判する人もいました。批判は的外れです。ご本人も述べている通り、大坂さんの行動は人権に対する意見表明。オーストラリアで少数派のアジア系住民として暮らす息子たちにとっても、人種問題は遠い世界の出来事ではありません。
 息子たちとはニュースについてよく話すので、自然と政治の話になります。世界中がパンデミック(世界的大流行)という共通の課題と同時に闘っている今、「各国のさまざまなリーダーを見比べる絶好の機会だよ」と伝えています。新型コロナウイルス対策で分かったように、政治家を選ぶということは、自分の命を預ける相手を選ぶことなんだよ、と。西オーストラリア州首相の厳格なコロナ対策についても、家族は注目しています。
 校則など、学校のルールについて「納得がいかないんだよなあ」と息子たちがこぼしたときは、理由を尋ね、一緒に考えるようにしています。そんな会話の中で、自分とは違う視点で物事を考える習慣をつけてくれたら、と思っています。

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