ヤマハ発がバイク被災時の心得まとめた冊子作成へ

2020年9月24日 05時00分 (9月24日 05時01分更新)
バイク愛好家の災害時の心構えをまとめた冊子の見本=ヤマハ発動機提供

バイク愛好家の災害時の心構えをまとめた冊子の見本=ヤマハ発動機提供

  • バイク愛好家の災害時の心構えをまとめた冊子の見本=ヤマハ発動機提供
  • 「防災ライダー」の資金を募るクラウドファンディングのページ
 ヤマハ発動機は、バイク愛好家の災害対策を後押しするプロジェクト「防災ライダー」を始めた。クラウドファンディング(CF)で資金を集め、知恵をまとめた冊子を返礼として贈ることで普及と啓発を図る。いざというときにバイクの機動性を生かした支援活動にも加われるように、意識を高める試みだ。 (久下悠一郎)
 一日の「防災の日」に合わせて特設サイト「FIST−AID」を公開。「水没した場合、エンジンを始動すると故障や感電の恐れがあるのでバッテリーを外す」「嵐の後はがれきやガラスが散乱し、パンクの危険がある」といった注意点を例示した。さらに、ライダーの経験を基にしたノウハウや、持っていると役立つ道具の写真を投稿してもらい、冊子に取り入れる。
 資金集めはCFサイトの「マクアケ」で実施。一口三千五百円のコースなら冊子と「同志の証し」となるステッカー二枚、二万二千円なら車両トラブル時の応急処置に使える工具セットを返礼として贈る。冊子には東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場が開発した紙を使用。資金提供者に一冊贈るごとに一冊を教習所に配布し、これから二輪免許を取得する人たちにも心構えを持ってもらう。
 CFは十一月二十九日までに五百万円が集まると成立する。九月二十三日時点で四百万円を超え、冊子と工具の両方が手に入る二万五千円のコースは既に「完売」した。返礼品は来年三月末までに届ける予定。
 ヤマハ発は、静岡市職員らでつくる被災地支援のオフロードバイク隊の合同訓練に毎年協力。参加した自衛隊員から「自分の身は自分で守れる人が一人でも多いと助かる」「ライダーに情報収集や周囲の人を守る役割を担ってほしい」との意見があり、今回のプロジェクトを企画した。
 集まった支援金はバイクを使った各地の訓練にも役立ててもらう構想だ。担当者は、仮面ライダーのような「正義の味方」にバイク愛好家の姿を重ね、「志のある人がけがをせずに活躍できるようにしたい」と強調する。

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