【石川】珍鳥ヘラシギ 志賀に飛来

2020年9月23日 05時00分 (9月23日 09時49分更新)
波打ち際で餌をついばむヘラシギ(右)=22日、石川県志賀町で(林修史撮影)

波打ち際で餌をついばむヘラシギ(右)=22日、石川県志賀町で(林修史撮影)

  • 波打ち際で餌をついばむヘラシギ(右)=22日、石川県志賀町で(林修史撮影)
 環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠA類の渡り鳥「ヘラシギ」一羽が、石川県志賀町の海岸に飛来した。日本鳥類保護連盟石川県支部の林哲支部長によると、県内は渡りの経由地となっており、毎年少数例確認されている。二十二日には県内外から訪れた野鳥愛好家らが遠目から見守り、波打ち際をちょこちょこ歩くかわいらしい姿にレンズを向けていた。
 くちばしがへらのような形をしているのが特徴。山階鳥類研究所(千葉県)の資料によると、ロシア極東地方の北極海沿岸で繁殖し、東アジア各地を経由した後、インドシナ半島、バングラデシュの沿岸などで越冬する。近年は開発や狩猟により生息数を大きく減らし、二〇一〇年代には世界の繁殖つがい数は推定で三十五〜百四十組となり、各地で保全活動が進められている。
 二十一日午前ごろに地元住民が飛来を確認。二十二日には、同じ渡り鳥の「トウネン」とともに砂浜を行ったり来たりする姿を見せ、波が打ち寄せるとくちばしを砂に突っ込んで餌をついばんでいた。
 神奈川県小田原市から撮影に訪れた佐藤貴光さんは「十一年間野鳥を撮っていて初めて。情報がないと撮れない鳥で、信じられない」と興奮気味だった。林支部長は「珍しい野鳥は、離れて見守ってもらえれば」と呼び掛けている。(林修史)

関連キーワード

PR情報