山代温泉に私設図書館 「本は人をつなげる接着剤」

2020年9月23日 05時00分 (9月23日 10時13分更新)
本を通じて人々が交流する場を目指す「おんせん図書館みかん」と運営する小杉真澄さん(左)=加賀市山代温泉温泉通で

本を通じて人々が交流する場を目指す「おんせん図書館みかん」と運営する小杉真澄さん(左)=加賀市山代温泉温泉通で

  • 本を通じて人々が交流する場を目指す「おんせん図書館みかん」と運営する小杉真澄さん(左)=加賀市山代温泉温泉通で

◇「一箱本棚オーナー」募集
◇交流生まれる場に


 いろんな人が本を持ち寄ってつくる私設図書館「おんせん図書館みかん」が、加賀市山代温泉温泉通にオープンした。本をきっかけに人々の新しい交流が生まれる場を思い描き、自分の本棚をプロデュースする「一箱本棚オーナー」を募集している。(小室亜希子)
 同市のまちづくりに取り組む民間団体「ネクストコモンズラボ加賀」が、コミュニティーカフェとして運営した「山代コドン」を改装して開いた。まちなかの人が集う場所に本棚を置き、交流につなげる活動は「まちライブラリー」と呼ばれ、全国七百カ所に広がっている。県内では金沢市に次いで二カ所目。
 一箱本棚オーナーは月額二千円で、本棚の一箱分を借りられ、好きな本を置いたり、本に関連した商品を販売したりできる。利用者は貸し出しカード(三百円)を作れば、何度でも本を借りられ、欲しい本は購入できる。今月一日のオープン以降、百四十四個ある本棚の約三割が埋まり、小説や専門書、児童書など多様なジャンルの本が並んでいる。
 オーナーになった金沢市の大学職員増(ます)泰さん(39)は「起業に興味があるが、新型コロナウイルスの影響で今は対面で動くのが難しい。本棚を置くことで情報発信できるし、何か助けになると考えた」と話す。
 「みかん」の名称は「未完」の意味がある。人が参加することで成り立つ図書館だからだ。運営する小杉真澄さん(29)は「本は人をつなげる接着剤として強度がある。オーナー同士でイベントを企画するなど、新しい動きにつなげていきたい」と話している。
 午後二〜六時開館。月曜・火曜日定休。(問)おんせん図書館みかん080(7944)8359

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