「山あり谷あり」 谷口建築館1年 出足好調もコロナ直撃

2020年9月23日 05時00分 (9月23日 10時18分更新)
開館から1年余りの谷口吉郎・吉生記念金沢建築館。新型コロナ禍で落ち込んだ客足の回復が課題となっている=金沢市寺町で

開館から1年余りの谷口吉郎・吉生記念金沢建築館。新型コロナ禍で落ち込んだ客足の回復が課題となっている=金沢市寺町で

  • 開館から1年余りの谷口吉郎・吉生記念金沢建築館。新型コロナ禍で落ち込んだ客足の回復が課題となっている=金沢市寺町で
  • 人数制限など感染対策を取った上で来館者を受け入れている館内=金沢市寺町で

◇2年目
「感染対策万全」
「国立工芸館と相乗期待」

 金沢市寺町の谷口吉郎・吉生記念金沢建築館が昨年七月に開館してから一年余り。来館者数は昨年度、目標を一万人上回り、好調な出足だったが、新型コロナウイルスの影響が直撃した本年度は一転して激減した。中村和宏副館長は「感染対策は万全にしている。ぜひ来館して、日本の建築文化を感じ取ってほしい」と呼び掛けている。(小川祥)
 金沢出身の建築家で、東京国立近代美術館などの設計で知られる故谷口吉郎氏の生家跡に建てられた同館には、開館直後から大勢の人が訪れた。
 昨年九月には、金沢工業大で開かれた日本建築学会に合わせて多くの建築関係者が訪れ、同月の来館者は月間最多の七千九百四十四人を記録。通算では九月四日に一万人、十二月十七日には三万人を達成した。昨年度は三万七千二百二十一人に上り、目標を一万人ほど超えた。中村副館長は「ここまで多くの人が来るとは思わなかった」と驚きを隠さない。
 当初、来館者数五万人を目指した本年度は、新型コロナの感染拡大を受けた県の休業要請に応じ、四月十一日から五月三十一日まで臨時休館。この二カ月間に訪れた人は百八十五人にとどまった。休業要請解除後の六月は六百四十四人。七、八月はそれぞれ千人を超え、徐々に客足は戻り始めている。
 同館は検温や消毒などのほか、同時入館者数を四十人に限るなどの感染対策を実施している。十月には同市出羽町で国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)の開館を控えており、中村副館長は「国立工芸館の開館を機に、建築館にもぜひ足を延ばしてもらい、金沢の文化を感じ取ってもらいたい」と期待している。

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