世界遺産登録後初めて 韮山反射炉が修理へ 

2020年9月23日 05時00分 (9月23日 05時02分更新)
10月から保存修理工事に入る韮山反射炉=伊豆の国市で

10月から保存修理工事に入る韮山反射炉=伊豆の国市で

  • 10月から保存修理工事に入る韮山反射炉=伊豆の国市で
 伊豆の国市は、国指定の史跡で世界文化遺産の韮山反射炉の保存修理工事を、十月一日から来年十月末まで行うと発表した。劣化したれんがの交換や、形状に合わせ加工したれんがの貼り付けなどを実施する。反射炉の周りに工事用の足場ができ、離れた場所から見えにくくなるが、北炉と南炉の間に見学者用足場を設け、公開を続ける。 (渡辺陽太郎)
 二〇一五年に世界文化遺産登録されてから、初の工事となる。今年十月一〜二十一日は作業のため見学できない。
 韮山反射炉は一八五七年の完成から約三十年ごとに保存修理工事が行われ、最後は一九八五〜八九年にあった。れんがの劣化が目立ったことから市は二〇一一年に有識者会議を設置。現地調査などを実施して一八年に工法などを決めた。
 深さ四センチ以上えぐれたれんが二百三十五個は新品に交換。三〜三・九センチの場合は表面に新しいれんがを貼り付け、二〜二・九センチの部分は、自然な色にしたしっくいで埋める。極力、昔からあるれんがを生かすという。施工は清水建設、監理は公益財団法人文化財建造物保存技術協会。市は国宝の保存修理で実績があるとしている。
 事業費は約一億二千二百万円で国が二分の一、残りを県と市で負担する。小野登志子市長は「反射炉は市の歴史と文化、観光の土台だ。公開を念頭に置きながら保存修理をして、さらなる発展を期待したい」と話した。

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