史上最長1418手 叡王戦、異例ずくめ「引き分け」連発

2020年9月22日 05時00分 (9月22日 05時01分更新) 会員限定
第5期叡王戦七番勝負の第9局に勝ち、タイトルを奪取した豊島将之二冠=21日午後11時28分、東京都渋谷区の将棋会館で

第5期叡王戦七番勝負の第9局に勝ち、タイトルを奪取した豊島将之二冠=21日午後11時28分、東京都渋谷区の将棋会館で

  • 第5期叡王戦七番勝負の第9局に勝ち、タイトルを奪取した豊島将之二冠=21日午後11時28分、東京都渋谷区の将棋会館で
 今期叡王戦は、「引き分け」が連発する、異例ずくめのシリーズだった。最終局までに積み重ねた手数は、計千四百十八手。タイトル戦番勝負における総手数の最長記録を三十八年ぶりに更新した。両者一歩も譲らない歴史的な「死闘」を終え、豊島二冠は「こういう展開になるとは思っていなかった。良い経験になった」と振り返った。
 第一局は、同じ局面が四回現れる「千日手」となり引き分けで指し直し。第二、三局は、タイトル戦史上初めて二局連続の「持将棋」が成立した。互いの玉将が相手陣に入って捕まらない状態で、駒別に定められた点数の合計が両者とも二十四点以上になると引き分け、無勝負となる。タイトル獲得には、先に四勝する必要があり「七番勝負」ながら第八、九局が実現した。
 総手数はこれまで、一九八二年にあった第四十期名人戦七番勝負・中原誠名人−加藤一二三・十段(いずれも当時)戦の千二百三十手が最長だった。今期叡王戦は持将棋を含む計三局が二百手以上に及び、第七局の時点で記録更新となった。
 七月に名古屋市内であった第三、四局を現地で検討した杉本昌隆八段(51)は、永瀬王座の「負けない(守り重視の)手を優先する」将棋が、今期の...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報