海水温上昇で性転換 東京湾のギンイソイワシ、絶滅の可能性

2020年9月22日 05時00分 (9月22日 05時01分更新) 会員限定
海水温の上昇でオス化することが裏付けられた、ギンイソイワシ=東京海洋大・山本洋嗣准教授提供

海水温の上昇でオス化することが裏付けられた、ギンイソイワシ=東京海洋大・山本洋嗣准教授提供

  • 海水温の上昇でオス化することが裏付けられた、ギンイソイワシ=東京海洋大・山本洋嗣准教授提供
 東京湾のギンイソイワシが、オスだらけになっていることが東京海洋大の研究で分かった。二〇一六年には調査で捕まえたギンイソイワシの八割近くがオスだった。メスになるはずの稚魚が性転換しているといい、どうやら海水温の上昇が関係しているらしい。地球温暖化による海水温の上昇は海の中を様変わりさせている。いずれ人々の生活にも影響が出かねない。 (中沢佳子)
 「水温が性別の決定に影響しやすい魚種にとって、地球温暖化は存続に関わる問題だ」。ギンイソイワシを調べた山本洋嗣准教授(繁殖生態学)は危ぶむ。
 ギンイソイワシは、関東より南から九州までの沿岸近くで生息。体長一五センチほど。夏に堤防近くで釣れやすく、刺し身やフライ、あぶりにすると意外においしい。ただ、庶民の味のマイワシやカタクチイワシなどとは違い、一般にはあまり流通していない。
 山本さんは二〇一四〜一六年にかけて、東京湾で稚魚を捕まえて調査した。すると、遺伝的にメスになるはずの稚魚がオスになった割合は、一四年だと7・3%だったのに対し、平均海水温が一四年より一・九度高い一五年は17・9%、同二・五度高い一六年は52・0%にはね上がった。その結果、「...

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