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首位名古屋に「2人の正GK」 “静”の篠田と“動”の関口 関係はギスギス…どころか逆だった

2019年11月14日 09時36分

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オーシャンズのゴールを守る篠田龍馬(左)と関口優志(右)=名古屋オーシャンズ提供

オーシャンズのゴールを守る篠田龍馬(左)と関口優志(右)=名古屋オーシャンズ提供

名古屋オーシャンズは、名古屋市港区の武田テバオーシャンアリーナで9日に行われたFリーグ第24節のボアルース長野戦に10-3で快勝した。翌10日に同アリーナで行われた第25節のバサジィ大分戦にも3-1で競り勝ち5連勝。勝ち点を67に伸ばし、首位をキープした。2位の大分との勝ち点差は8。これで1位通過をほぼ手中に収めた。
 この連戦では長野戦に篠田龍馬(りゅうま、29)、大分戦には関口優志(28)と2人のGK(ゴレイロ)が起用された。
 GKといえば基本的に同じ選手がシーズンを通してゴールを守っているイメージが強いが、オーシャンズはそうではない。2016年にエスポラーダ北海道から関口が移籍加入して以来、下部組織から実力を伸ばしてきた篠田と出場機会を争っているのだ。
 2人ともほぼ同じ実力ながら、異なるプレースタイルで互いの長所を盗み、文字通り切磋琢磨してきた。
 正確なポジショニングと冷静な判断力が強みの篠田が「静」なら、関口はしなやかなバネを生かすなど驚異的な身体能力をウリとする「動」のプレースタイルだ。
 チームメイトであると同時に、ライバルでもある2人の関係はギスギスしているのではないか。試合中、ピッチに立っていない方は悔しさでふてくされているのではないか。このような疑問も持たれそうだが、実際にはそんなことは全くなく、むしろ逆だ。
 「『試合に出たい!』という気持ちはシノくんも同じだと思いますけど、ベンチではその気持ちを噛み殺して、チームが勝つためにということを意識しています。自分が感じたことをアドバイスしたり、チームの戦術を伝えたりして協力しています」(関口)
 「試合に出ていなくても、自分に何ができるのかを考えて、試合に出ていないけどピッチにいるような気持ちと姿勢を見せていくようにしています」(篠田)
 その言葉通り、2人はベンチからでも声を張り上げている。そのため、出場していないにもかかわらず試合後は声が枯れていることも珍しくない。その姿勢から、いつしか「2人の正GK」とも言われるようになった。
 10日の大分との3度目の首位決戦で、関口は前半に先制点を許したものの、失点はその1点のみに抑えた。「1位に近づいたことは間違いないですけど、3試合負けてしまえば順位が入れ替わってしまう。必ず1位になれる保証はどこにもない」。そう関口は言うが「自分たちのフットサルをすれば必ず1位通過できると思っている」と自信も見せた。
 今季も残り8試合。まずはプレーオフへ向け、2人の守護神はこれからも常に競い合いながら支え合い、成長し続ける。(スポーツライター・舞野隼大)

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