盲導犬へ指示、伝わりにくく マスクの視覚障害者

2020年9月21日 05時00分 (9月21日 05時01分更新) 会員限定
 新型コロナウイルスの感染拡大で盲導犬を使う視覚障害者にも生活上の支障が出ていることが、日本盲導犬協会の意識調査で分かった。人との距離を取る環境やマスク着用で不便を感じる障害者の窮状が明らかになった。
 協会は五〜六月、緊急事態宣言などの影響を調べるため、三十一都府県の盲導犬利用者二百六十二人に電話で聞き取りをした。その結果、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取る中で「買い物の際に店員に援助を依頼しにくい」「周りの人との距離感がつかみにくい」といった声が寄せられた。
 また、マスクを着用することで「風が感じられないので状況が把握しづらい」「盲導犬に指示が伝わりにくい」との回答もあった。
 同協会ユーザーサポート部の金井政紀管理長は「感染対策のアクリル板や距離を保つための印など、見える人には分かる環境の変化に気付けず困る人が多い」と言う。
 協会にはスーパーやデパート側からも新型コロナの流行下でどう介助をすれば良いか相談が寄せられている。金井さんは「盲導犬だけではサポートが足りないことがある。肘や肩に触れて誘導する前にお互いが消毒をするといったような工夫をしてほしい」と助言している。

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